そもそも、日本が「食いもん」にされている感じがあったら嫌やなと常々思ってるんですよ。僕の思い過ごし、勘違いかもわかんないですけど、戦争に負けて以来、ずっと日本という”ジュース”にストローをパンパン挿されて、アメリカに吸われ、他の諸国にもチュウチュウ吸われてる感じがするんですよ。
なんか、「おい、お前言うこと聞けよ、金払えよ」と、ジャイアンやスネ夫にたかられている「お金持ちののび太」って感じがするんすよね、日本て。
もちろん政治家の人たちがいろいろ全体のこと考えて、なかなか「黙れおまえら」と海外に言えないことはわかるんですよ。けど、同じ日本のことなのに、メディアでもなんでも今回のことで「太地町の人たちかわいそう」って意見があまりにも少なすぎるんじゃないかと思ったんです。
たとえばこのまま日本が反論しなかったら、じゃあいつか仮に箸が標的にされたらどうしますかと。「箸なんて武器にも変わるから、あれは野蛮な食べる道具だ」とか。「パーンと飛んだら、横の奴の目に刺さる可能性もある。フォークはちゃんとグーで握ってるからええけど、箸なんてあんなグラグラした持ち方は野蛮だ。だから箸禁止!」って言われたときに、やっぱり「箸は日本の文化だからかまへんやろ」ってちゃんと言えなきゃダメだと思う。
イルカも一緒ですよ。日本の一部の話かもしれんけど、日本人としてそこは太地町の人たちに寄り添ってあげようやって。だから微力ながら僕はそっちの味方したらなあかんと思ったんですよね。
※SAPIO2015年8月号
関連記事
トピックス
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
《セレブな5児の母・宮崎麗果が1.5億円脱税》「結婚記念日にフェラーリ納車」のインスタ投稿がこっそり削除…「ありのままを発信する責任がある」語っていた“SNSとの向き合い方”
NEWSポストセブン
《米倉涼子が“ガサ入れ”後の沈黙を破る》更新したファンクラブのインスタに“復帰”見込まれる「メッセージ」と「画像」
NEWSポストセブン
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン
《3か月で長寿番組レギュラー2本が終了》「寂しい」峰竜太、5億円豪邸支えた“恐妻の局回り”「オンエア確認、スタッフの胃袋つかむ差し入れ…」と関係者明かす
NEWSポストセブン
《2026年大予測》国内外から高まる「愛子天皇待望論」、女系天皇反対派の急先鋒だった高市首相も実現に向けて「含み」
女性セブン
〈30歳の妻の何も着ていない写真をバラ撒き…〉46歳牧師が「妻へのストーキング行為」で立件 逃げ場のない監視生活の絶望、夫は起訴され裁判へ【米サウスカロライナ】
NEWSポストセブン
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト