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チェーン系進出エリアにある独立系ビジネスホテルがおすすめ

 航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏が旅のおすすめを伝える『週刊ポスト』連載「“おとな旅”コンシェルジュ」。今回は、コンシェルジュ・鳥海氏がホテル評論家の瀧澤信秋さん、トラベルジャーナリストの寺田直子さんと『週刊ホテルレストラン』編集長の岩本大輝さんに、上手なホテルの使いこなし方や、おすすめビジネスホテルについて聞いた。

コンシェルジュ(以下、コ):自分、見栄っ張りなんで、仕事にしろプライベートにしろ、連れに「ホテルをスマートに使いこなしているカッコイイ男」に見られたいんです。手っ取り早い方法はないですかね?

寺田直子:私は極力、ホテルの公式ホームページから予約することを心掛けています。ホテルにとってはそのほうが「上客」ですし、客室をアップグレードしてもらえる可能性も高いように感じています。

岩本大輝:ホテルを上手に使いこなしている人って、「リクエスト上手」ですよね。自分がして欲しいこと、必要なものをきちんと要求します。そして直接はもちろん、後日、ホテルにお礼のお手紙を送ったりして感謝をちゃんと伝えている。それを繰り返していくことでスタッフたちも自分のことをわかってくれるようになる。まさに「常連」です。

コ:よし、今週末『東横イン』に泊まるから思い切りわがまま言ってやるぞ。

瀧澤信秋(以下、瀧澤):それはやめたほうがいいですよ(笑い)。東横インや『スーパーホテル』『ルートイン』などは利便性重視で安さを追求する低廉型のビジネスホテルですからね。それに対して、『リッチモンドホテル』や『ドーミーイン』のように客室面積を広くしたりクオリティの高い寝具を用意したりするなどの付加価値型ビジネスホテルもありますが、私のおすすめはチェーン系ビジネスホテルが進出しているエリアにある独立系ビジネスホテルです。

コ:それは、地域的にはどのあたりに多いんでしょう?

瀧澤:面白いことに、「西高東低」なんですよ。なぜか、九州や山陰、中国地方にレベルが高い独立系ビジネスホテルが多い。たとえば博多駅近くだと『ホテルフォルツァ博多』、山陰では鳥取や出雲などに展開する『グリーンホテルモーリス』、中国地方なら広島や山口にある『ホテルアクティブ!』といったところです。どこも全国チェーンを意識した価格設定、サービス(夕食の無料提供等)で頑張っています。

コ:都内にはないんですか?

瀧澤:ありますよ。神田駅近くの『神田ニューセントラルホテル』。ここはサウナ付きの大浴場が素晴らしい。大森駅近くの『ホテルバー グランティオス』もおすすめです。その名のとおり素敵なバーを備えたホテルなんですが、同一経営のイタリアン、和食の料理などをルームサービスしてくれるのも好評です。

※週刊ポスト2015年7月17・24日号

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