金:韓国はセウォル号事件で何を反省したのでしょうか。あのとき国家全体に危機管理意識が根付き、日本をはじめとする国際社会から学ぼうとしていたら、MERSの拡散もここまで深刻にならなかったかもしれません。

 韓国でも日本と同様に2年前からMERS対策マニュアルが作成されていましたが、患者を診察した病院名の公表が遅れるなど対応が後手に回りました。仮に日本で感染者が出たら、事後対応は徹底され、ここまで被害が拡大することはなかったでしょう。

【PROFILE】金容雲/1927年東京生まれ。早稲田大学中退後に渡米。ウィスコンシン州立大学助教授、東京大学客員教授を歴任し、1968年に韓国に帰国。近著に『「日韓」の終焉と始まり』(三五館刊・平井敏晴共著)がある。

【PROFILE】柳舜夏/1943年京都府生まれ。戦後、韓国に帰国。純文学の作家として長年にわたり韓国文壇で活躍する。1980年に「韓国文学新人賞」を、1989年に「第1回怡山文学賞」(日本の泉鏡花賞に相当)を受賞。韓国きっての保守論客としても知名度が高い。『韓国人の癇癪 日本人の微笑み』(小学館刊)など著書多数。

※SAPIO2015年8月号

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