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近藤真彦「歌う機会もないし正直辞めてもいいかなと思った」

「このアルバムは同世代にこそ聴いてもらいたいんです。歌詞の内容がまだ理解できずイメージで歌っていた10代の頃と違って、年を重ねた今だと歌詞の奥深さが見えて、歌っているぼく自身も響くものがあるんです」

 そう語るのは『3年B組金八先生』の出演で一世風靡し、1980年に『スニーカーぶる~す』でデビューしたスーパーアイドル・近藤真彦。7月19日の誕生日にアルバム・『三十五周年 近藤真彦×伊集院静=二十四曲』を発売し、全国ツアーの初日を迎える。

 今回のアルバムは録り直しのきかないフルオーケストラでの一発録り。ミュージシャンとして参加している盟友、野村義男の様子を、「完全に雰囲気にのまれちゃって“今の演奏で他のミュージシャンのかたと合ってたかな? 大丈夫だったかな?”って心配ばっかりしていた(笑い)」。

 と、今までにない緊張感の中で行われたレコーディングを振り返った。デビューして35年、紆余曲折しながら歩いてきた。

「正直辞めてもいいかな…って思うこともありました。35年働いてるんだからもういいかな…って。歌う仕事を辞めようと思ったことはないけど、歌う環境を失ってしまうかもしれないって思うことはありました。歌う機会もないし、このままテレビにも出ず、歌わずに、レースの仕事一筋に頑張っていくしかないなという気持ちになったこともありました。でも今回大きなチャンスをもらって、このチャンスに力を出し尽くそうって思ったんです。レコーディング初日からその気持ちは変わってません」

 そして今回、ジャニーズJr.のTravis Japanがバックダンサーとして同行することでも話題を呼んでいる。

「以前自分のコンサートに少年隊がバックについたことはあるんですけど、それくらいしかないんですよね。ジャニーさんにたたみ一畳あればコンサートはできるって言われてたくらいですから(笑い)。最初は不安だったんですけど、今は楽しみでしかないです。50才の自分と若いTravisのコラボが成立したら、それこそ事件だよね」

 と笑う。1人でコンサートをしていると衣裳替えの時間がないのだが、今回はTravisが踊っている間に着替えられることから、通常より衣裳が多い。

「すべて大人の上質な派手さのあるギンギラギンの衣裳! 全然さりげなくない(笑い)」

 ギンギラなのは衣裳だけではない。

「楽しいばかりの35年じゃなかったけど、仕事もプライベートも充実した今がいちばんギンギラギン!」

 35年の月日を積み重ね、芸能界という大海原を航海してきた近藤。50才という年齢をも味方につけ、40周年に向けて舵を切った。

※女性セブン2015年7月30日・8月6日号

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