■大分・耶馬渓『和・カフェ蛍茶園』
無農薬の茶農家のご主人と奥さんがふたりで経営している。とにかく遠く、辿り着けずに山奥で涙をのんだゴーラーは多数…
「無農薬で、非常にフレッシュな抹茶を使っているので、香りがとてつもなくいい。無農薬でお茶を作れるような山奥なので、3割くらいは辿り着けず挫折して帰ってしまうらしいです。それでも前回の3連休には300人来たとか。ご主人が作るお茶や地元の果物を使って、東京の有名店『しもきた茶苑大山』で修行した奥さんが氷を作っていますが、削り方が大山さん仕込みで非常に上手。田舎では食べられない都会的な味と、お茶の良さ、オープンエアのお店で里山の景色も空気もいいことから、休日にみんなが押し寄せてくるお店です」
最後に、原田さんイチオシのかき氷店を聞いた。
■埼玉・熊谷『慈げん』
「かき氷の聖地」と言われる。素材選び、シロップ作り、氷の削り方…美味しさを厳しく追求した完成度の高い氷が提供される。慈げんに行くことをゴーラーは「聖地巡礼」と呼ぶ。食べログスイーツ部門全国1位にも輝いた。
「もちろん味が美味しいのと、種類が非常に多い。新作や季節のメニュー以外にも、クリスマス、正月、バレンタインなどイベント氷を出しています。限定販売の氷がたくさんあって、必ず新しい味が食べられる楽しさがあります。慈げんの良さは、材料と食材のクオリティーの高さとアイデアの面白さ。各地のお店が、味やアイデアを真似しているようなところがあります。慈げんを目標にしたいと、地方でかき氷のムーブメントが始まっているといっても過言ではないと思います」
ふわっふわの氷に趣向を凝らしたさまざまな味のシロップやクリーム、トッピングが乗って味も装いも進化したかき氷たち。この酷暑の中で至福の時を与えてくれるだろう。