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小籔千豊 英語至上主義で孫からOops!と言われる未来はイヤ

英語教育について語る小籔千豊

 イキる、とは調子に乗る、勢いづく、威張る、偉そうにするなどの意味。吉本新喜劇・座長の小籔千豊(こやぶ・かずとよ)は「イキる奴」が嫌いだという。小籔が、子どもから大人まで英語ばかりありがたがる風潮に物申す。

 * * *
 この先、小学校低学年の英語が必修化されるとか言われてますけど、世間の風潮が右ならえで「英語、英語」ってなってるのを、「ストップ」までは思わないですけど「ブレーキ」かけたいなと。「グローバル化だ」なんて言うて何でもかんでも推進するのは、イヤやなと思います。

 決して「英語を学ぶな」と言いたいわけではないんですけど、みんな違う目的や生き方があるのに、全員が英語を一番ありがたがって日本人が単一になっていくのがちょっと怖いんですね。

 それよりも「国語をもっと勉強せなアカンで」という風潮がもうちょっとあってもいいと思うんですよ。

 別に「数学をやってみたら楽しいな。数学者になろう」、「動物好きだから、勉強したいな」とか子供が興味や関心を持ってそれを伸ばすのはいいと思うんです。だけど、国数英理社5教科のうちで「国語は大事や、国語こそ大切にせなアカン」と言ってる子供や周りの大人が他の教科に比べて少ない気がします。

 僕も「正しい日本語」なんて使えないですけど、英語の“as soon as””的な熟語とか慣用句とか、覚えなアカン言葉の数でいったら、日本語は言語の中でもかなり多いほうだと思うんですよ。

 このまま日本語がないがしろにされていって、日本人の大多数が英語と日本語が半々のしゃべり方になったら怖くないですか? みんなが長嶋茂雄さんとかルー大柴さんみたいな(笑)。

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