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プロ野球の試合長時間化懸念の佐々木信也氏 投球間隔を計測

 球界の重鎮たちは、プロ野球がお茶の間であまり見られなくなっている現状についてどう考えているのか。かつて高橋ユニオンズでプレーし、『プロ野球ニュース』(フジテレビ系)の司会者として人気を博した佐々木信也氏(81)は、現在の問題は「試合時間」にあるという。どうすれば試合時間が短くなるのか。佐々木氏が語る。

 * * *
 プロ野球中継が、お茶の間で見られなくなっています。実は私ですら、最近はあんまり見ていませんからね。

 これは地上波でほとんど中継がないのが最大の原因ですが、そうなったのはあまりにも試合時間が長くなったせいです。最近の地上波放送では、試合の途中から中継が始まり、試合が終わる前に放送が終わってしまう。こんなファンを裏切るような時間設定では視聴率も落ちるし、スポンサーがつかないのは当たり前。規模は縮小する一方です。

 私がプロ野球に入った1956年の時点では平均試合時間は2時間でした。それが昨年は3時間17分ですよ。同じ9回の野球をやっているのに、高校野球は1時間45分くらいで終わってしまうゲームもある。そう考えても、プロはいかにも間延びしていますよね。

 ストップウォッチで測ってみると、キャッチャーからボールを受け取ったピッチャーがサインを覗き込んで投げるまで、高校野球は6秒から7秒ですが、プロは10数秒かかっている。両チームで合わせて300球投げるとして、3時間以上かかるのは当然です。昔は今でいうストッパー、宮田征典(巨人)が出てくるのが大体20時半。だから“八時半の男”といわれたわけで、宮田が出てきて最後の攻防になり、ゲームセットからヒーローインタビューまで放送できたものでしたが。

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