NHK「囲碁フォーカス」で司会を務める戸島花さん
7月には主役の舞台があった。台詞覚えは、「早いほうだとは思います。昔は1回読めば身体に入りましたが、年齢を重ねていくうちに……。前よりは苦労していて、今はマーカーを引いて目で覚えています」
舞台があるときは、稽古から本番まで舞台漬け。休みの日があれば死んだように寝ているというくらい打ち込む。舞台がある生活に慣れて、舞台がないと暇を感じるそう。
囲碁は、仕事がなければ週1回は打ちに行く。
「初段になりたいけれど、強くなるだけがいいとは思わなくて。楽しむことが一番ではないでしょうか。私がこのレベルで楽しんでいることを発信していければ、囲碁大使としての重要な役目である普及につながると思います。
また、女性や同世代の仲間を増やしていきたいですね。まずは、囲碁とオセロは違うんだ、というところから。囲碁は伝統や格式のある世界なのですが、決して敷居は高くありません」
戸島さんに続く、身近な囲碁アイドルのグループが結成される日も近い?
●文/内藤由起子(囲碁ライター)
●撮影/山崎力夫、一柳貞樹