甲子園出場は逃したものの、プロが注目を寄せる選手もいる。筆頭が県岐阜商の右腕・高橋純平だ。ベスト8入りした春のセンバツで150キロをマーク、高校ナンバーワン投手の呼び声も高く、複数球団がドラフト1位指名することが確実視されている。ある球団スカウトの話。
「速球だけでなく、カーブやスライダー、スプリットと変化球も多彩。軽く投げて140キロ台、ここぞという場面では150キロを投げる。甲子園で勇姿を見れなったのは残念だが、彼への評価は変わりません。即戦力候補の1人です」
高橋純平と高校ナンバーワンの評価を分け合うのが大分商の右腕・森下暢仁(まさと)。
「森下が注目を集めたのは6月に東海大相模と行なった練習試合。最速146キロのキレのあるストレートで強力打線から10奪三振を奪う力投を見せました。大分商からは昨年、左腕の笠谷俊介がドラフト4位でソフトバンクに入団しているが、評価は森下が上回っています」(スポーツ紙の高校野球担当記者)
地区予選決勝で敗退を喫したが、「甲子園で酷使されず、しかも目立たなくなったからかえって良かった」と某球団のスカウトはほくそ笑んでいた。
※週刊ポスト2015年9月4日号