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中国 尖閣に異議唱えたのは石油埋蔵指摘された1970年代から

 中国は明の時代から尖閣諸島は台湾に属していたので、中国の領土であり、日本は日清戦争の勝利に乗じて不当に編入したと主張している。

 しかし、日本政府は、1885年以降、数次にわたる現地調査を行ってどこの国にも属していないことを確認したうえで、1895年に国際法上の手続きを経て編入し、尖閣諸島が日本領であることを宣言している。

 その際、清国政府は異議を唱えていない。中国側は、日清戦争のどさくさにまぎれて編入されたと主張するが、それ以降もずっと尖閣の領有を主張していない。

 第二次大戦後の沖縄がアメリカの占領下にあった時代、尖閣は沖縄の一部として扱われ、米軍が射爆場として利用したが、当時の共産党機関誌や中国の地図には、尖閣は日本の領土と明記されている。

 中国が異議を唱えたのは、尖閣周辺の海底で石油埋蔵の可能性が指摘された1970年代からである。

※SAPIO2015年9月号

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