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2015.08.25 07:00  週刊ポスト

老老介護殺人 最後の夜、夫は妻に楽しい思い出を語り続けた

 事件当日、廊下で転倒した妻から「もう痛みに耐えられない。何もできない、苦しいだけ。殺してほしい」と懇願された。

“もう断われない”──。

 宮本被告は決心した。その日の夜、妻に添い寝をした。出会った頃に遡り、新婚生活、子供が生まれた時のことなど、楽しかった思い出を妻に語り続けた。その時の様子を宮本被告は公判でこう語っている。

「妻はニコニコしていた。とても綺麗だった」

 60年分の思い出話を語り終えた後、被告はネクタイを手に取った──。

 検察から懲役5年を求刑された時にはこう答えた。

「私がしっかりした男だったら(もっと)上手な対応を取ったと思う。今でも妻を愛しています」

 判決後、裁判官は被告に優しく語りかけた。

「奥さんが悲しまないよう、穏やかな日々をお過ごしになることを願っています」

※週刊ポスト2015年9月4日号

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