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近隣の海水浴場規制で鎌倉にパリピ殺到 地元住民との間に溝

 今年の夏も多くの人で賑わった海水浴場だが、場所によっては、音楽を流すことや、飲酒行為を規制するなどの動きも強まっており、そうした規制の緩い近隣の海水浴場に客が集まるといった現象も起こっている。

 たとえばここ数年、江ノ島(神奈川県)の海水浴場の規制が強化されて以降、多くの若者が集まっているのが、鎌倉・由比ヶ浜海水浴場(神奈川県)だ。大音量の音楽をかけ、派手な装いでナンパなどを繰り返すパーリーピーポー(Party People)、通称「パリピ」などと呼ばれる若者たちは、今年もこぞって由比ヶ浜に集っていた。

 ゴミの放置問題や海の汚染、騒音などが問題視されるが、地元に住む湘南住民はこの事態をどう感じているのか。由比ヶ浜近辺でよく犬を散歩させているという主婦のAさん(50代)は、両親の代から鎌倉に住んでいるという。Aさんが語る。
 
「もう海もすごく汚いでしょう。茶色くて汚い泡が浮いているし、臭いもひどい。この辺の住民は夏のこの時期(お盆明け)に海に入ったりしませんよ。刺青を入れている人も多いし、海から出た水着のまま、鎌倉駅のほうまで歩いてくる人も多いんで、住んでいる人間としては迷惑ですよね」(Aさん)

 また祖母の代から湘南に住んでいるという女性Bさん(20代)はこう話す。

「正直、由比ヶ浜が治安が悪い場所だと思われたくないですね。変なイメージがついてしまって悲しい。言い方はよくないかもしれませんが、来る人は民度が低いけれど、住んでいる人は民度が高いと思うんですよ。そういうギャップもあるので、不快な思いをしている住民も多いのではないでしょうか。『パリピ』とか言っている人って、本当に田舎臭いのでやめてほしい。

 実際、この間は、海岸に納豆のパックが浮いていました。『ここで食べるなよ!』とイラっとしましたね。この辺に住む人は、地元の海ではなく、葉山の森戸海岸とかしか行かなくなってます」(Bさん)

 一夏の思い出として海水浴場を利用する人は多い。しかし一部のモラルのない人々の存在が地元住民と来訪者の間に大きな溝を生んでいるようだ。

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