今やスマホが主流となり、ガラケーを持っている人のほうがマイノリティーとなったが、頑なにガラケーにこだわり続ける人も少なくない。埼玉県に住むアルバイトの女性Kさん(43才)の夫(46才)は、まさに頑固なガラケーユーザー。…のはずだったが、実はスマホを隠し持っていたという。Kさんが、夫のエピソードを披露する。
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ダンナの趣味は、節電、節水、節ガス。毎月、使用量をパソコンで折れ線グラフにして、「おまえら、ドライヤー、使いすぎなんだよ。髪なんか放っておけば乾くんだ」とネチネチ。
息子がスマホを欲しがっても、「いらないッ! ガラケーで充分だ」と頑固オヤジそのもの。そんなダンナのかばんの中から、スマホがポロッと出てきたら事件でしょ。
「これ、何?」と問い詰めると、「いや、だから、ほれ、なんだ」。ダンナの顔から見る見る滝のような汗が流れ出したわよ。それで、「そ、そうだっ。さっき道で拾ったんだ」だって。
「拾ったら、警察に届けなくちゃ」と言うと、「思い出した。会社から支給されたんだ」って。
「ちょっと貸して」。ダンナの手からスマホを奪い取り、ダンナの誕生日を入力したら一発でロック解除。そして動画の履歴を見たら、エッチなページがごっそり保存されてたの。
「だ、だからさ。男は貯めたエネルギーを放電しなくちゃならない生き物で、ほれ、いちばん安く放電する方法を考えた結果…」
必死のいいわけをするダンナを、中3の息子が軽蔑しきった目で見ていたっけ。
※女性セブン2015年9月25日号