国内
2015.09.16 07:00 週刊ポスト
「少年Aは当時の精神状態と変わっていない」と犯罪心理学者
1997年の神戸連続児童殺傷事件の犯人・酒鬼薔薇聖斗こと元少年Aが、マスコミ各社に文書を送り、自らの世界観を誇示する「公式ホームページ」の存在を明らかにした。
同ホームページには自作のイラストや写真を掲載した「ギャラリー」というコーナーも存在する。その中には、全裸のAと思われる人物が巨大なナメクジにまたがり、「遠い道程」を歩む写真がある。Aとナメクジは事件を読み解く上で切っても切れない関係だ。『絶歌』(今年6月に出版された少年Aの手記)には、こんな記述がある。
〈不完全で、貧弱で、醜悪で、万人から忌み嫌われるナメクジは、間違いなく僕の「心象生物」だった〉
小5のときに最愛の祖母を亡くしたことによって、「死」を意識するようになったA。直後に始めたのがナメクジの解剖だった。彼は解剖を通じて命に触れる喜びを知ったのだという。その後、“解剖”の対象は猫、そして人へと移っていった。
ナメクジをモチーフにした作品は多数掲載されている。特に身の毛がよだつのは、何十匹のナメクジで作ったハートだ。「メイキング」画像まで紹介している。
〈近所にナメクジがよく獲れるスポットがあったのですが、雨が降るたび僕はピンセットとガラス瓶を持ってそこへ行き、壁ゆくナメクジを片っ端からスカウトしました。
(中略)もちろん、シャッターを切る際は、「いいねぇ~キミ、その触覚セクシーだよ」「今日は一段とヌメってるね」「そうそう、もっと呼吸孔を目いっぱい拡げて」と、彼らのモチベーションを上げるための声掛けも忘れてはいけません〉
捕獲した大量のナメクジにスプレーで塩水を吹きかけ、粘液を出しながら溶けていく様子を並べた“制作過程”は、戦慄を覚える。犯罪心理学者の矢幡洋氏は言う。
「犯行前からナメクジは『少年A』にとって一種の自己像でした。自分なんか人間じゃないという思いと、自分は人間を凌駕する存在だという思いが共存している。これらの作品を見る限り、現在のAは当時の精神状態と何ら変わっていないと思う」
※週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号
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