だけど、カツカレーを上手に食べるのって、実はとても難しい。別に気の向くままに食べりゃいいって話なんですが、どうしてもこだわってしまうんです。カレー、カツ、ご飯の3つのバランスを調整しながら食べないとって。
最低なのは、ご飯が先になくなること。カツだけ残ると、凄く間抜けな感じがしちゃう。カツもご飯もピッタリに食べ終わることができるよう、もの凄く気を遣います。福神漬けを食べるタイミングも考えなきゃいけないし(笑い)。
そうそう、もうひとつ重要な問題が、「カツにとんかつソースをかけるのか」ということ。店によっては、別にソースを持ってきてくれるところもありますが、これがちょっと嬉しい。カレーがかかっていない部分にソースをかけることで、味が変わって2度楽しめる。自分から積極的にソースをリクエストすることはないけど、あったら嬉しいって存在ですね。
僕の理想のカツカレーは、「チキンとポークとビーフの3種類のカツをちょっとずつ食べられるカツカレー」かな。そんなメニューがあったら、少々高くても絶対頼んでしまいますね。
カツカレーは僕にとって「究極のガッツリ飯」。食べ終わって「やってしまった……」と反省することはあっても、「食べ足りない」と後悔することはない。だから結局、また頼んでしまうんです
※週刊ポスト2015年10月9日号