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韓国兵役 禁煙、前髪は3cm以内、キムチ1日90g等厳格な規定

 韓国では「国防は全国民の義務」とされ、成人男性に約2年間の兵役が課せられている。芸能人も例外ではない。

 満19才の年に身体検査や筆記試験などの適正検査を受け、1~6級までに等級づけされる。1~3級は身体も学力も基準を満たしている「軍人(現役兵)」として配属される。4級は身体的に現役兵になるのは難しかったり、家長として家族を扶養しなければならなかったりする人で、駅や市役所などの公的機関で働く「公益勤務」になる。5~6級は性転換者や重度の障害者、オリンピックで金メダルをとった運動選手などで、兵役は免除される。

「最近ではJYJのユチョン(29才)が8月に兵役に就きましたが、喘息持ちであることから公益勤務になりました。現役兵とは違って自宅からの通勤も可能ですが、服務期間中、芸能活動は一切禁止です」(前出・韓国紙記者)

 入隊の期限は「30才の誕生日を迎えるまで」と決められている。

「多くの人は大学を休学するなどして20才前後で入営します。ところが、若い時期にできるだけ芸能活動をしたいスターたちは、ユンホ(29才・東方神起。第26師団新兵教育隊入所し、演奏や公演を行う。打楽器担当)のように30才ぎりぎりになってから入隊するので、同期の中で最年長であることも多い。社会人経験も長い彼らは、若い兵士たちから一目置かれ、“兄貴分”のような存在になることが多いようです。

 チャンミン(27才・東方神起。11月19日に兵役に就くことが発表された)は人気芸能人としては珍しく27才で入隊予定ですが、それはユンホとできるだけ入隊時期を重ね、除隊後にそろって活動したいからでしょう」(在韓ジャーナリスト)

 入隊後の生活は厳格なルールに縛られている。

 まず頭髪は「前髪3cm以内、後ろ髪・横髪は1cm以内」に短く刈り揃えなければならない。携帯電話などの私物は没収。衣服も軍支給の軍服だけでなく、パンツや靴下に至るまで規定品を着なければならない。

 入隊後の最初の5週間に行われる「新兵基礎訓練」は過酷なものとして知られている。

「軍隊式の立ち方、座り方、歩き方などを叩き込まれる『制式訓練』、機関銃などの扱いを身につける『射撃訓練』、重装備での『40km行軍』などが主な内容です。訓練期間中はたばこも吸えません。そんななか、ユンホは芸能界で身につけた規律や、ダンスで鍛えた体力を発揮し、8月27日の訓練修了式で最優秀訓練兵賞を受賞しました」(前出・韓国紙記者)

 食事も厳密に定められている。訓練兵1人が1日に食べる量は米440g、農産物600g、キムチ90g、豆類120gの1日3227kcalだという。

 一般的な成人男性の摂取カロリーといわれる2500kcalに比べるとかなり多い量だが、「残すことは許されないし、それだけ食べないと体が持たない」(軍隊経験者)という厳しいものなのだ。

※女性セブン2015年10月15日号

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