大橋アナは、脳梗塞を発症してから復帰するまでの一部始終を『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)で告白もしている。有名人の独白記事が話題となる『婦人公論』ではないけれど、女性はいいこともよくないことも、カッコ悪いことも正直に全てを告白した同性を好み、この先も私が応援してあげなくては…と思う特徴がある。実は私もその一人だった。
復帰後の大橋アナは、肩に力を入れず、変に前のめりになることも眉間にシワを寄せることもなく、他の女性ニュースキャスターのように髪をベリーショートにすることもなく、「ニュースのコンビニ」を目指している。
この肩ひじ張らないタイプのキャスターに多くの女性視聴者が付いてきているのだと思う。
テレビ東京の女性アナウンサーは、近年、「在京局でもっとも美人揃い」と評判だ。かわいいタイプよりも正統派美人が多いのに、気取りがなく、“テレビ東京愛”が深い人たちが多いのだが、その全ての特徴において、ナンバーワンなのが大橋アナ。
同局には、タレントや俳優だけでなく、経営者や証券会社の幹部らの出入りが多いからだろうか。そうした男性たちを“おもてなし”する、いい意味で、プロの女性っぽいタイプが揃っているという特徴もある。飲み屋を経営させたら、テレ東の女子アナはみんな成功するのではないだろうか。
大橋アナもひじょうに“プロっぽい”。ルックスの華やかさ、早朝でも100パーセント笑顔、そして美乳を強調するような“ワンピース美人”なので、私はいつも、彼女の衣装もひじょうに楽しみ。朝の番組ながらカフェではなく、飲み屋のカウンターを仕切っているような目配りと気配りの人なのだ。
女性人気が高まったからといって、色っぽさを閉じ込めたワケではない大橋アナに釘付けになっている男性視聴者もまだまだ多い。その見方は、家人に内緒でこっそりチャンネルを合わせる…といった感じだろうか。番組の“構え”はコンビニだが、見に来るお客=視聴者は、気立てのいいママが居る小料理屋を朝っぱらからのぞきに行く感覚かもしれない。
そんな男性視聴者のことも視野に入れつつ、あくまでライトにスピード感をもちながら番組を仕切っていく大橋アナ。番組時間が45分間という短さであることと、まだ知名度が追いつかないことから視聴率的にはまだまだだが、見たら文字通り、元気をチャージしてもらえるような番組であると私は思う。
番組は生き物。そして女子アナは年齢やキャリア、人生経験を重ねると、そのイメージが大きく変わる。大橋未歩アナはその典型的な例。今後に期待したい。