国内

中国人観光客爆買い 少しだけと言いつつ150万円購入の男性

家電など約150万円大量購入した中国人観光客

 訪日する中国人観光客による「爆買い」現象が起きてから、1年以上が経つ。初めは、炊飯器などの家電製品をいくつも大量買いする客が目立っていたが、今は薬や化粧品、子供服などそれぞれが欲しいものを欲しいだけ買ってゆくケースが増えている。中国の大型連休である国慶節(10月1~7日)、大阪の街に大挙してやってきた彼らに直撃してみた。
 
「赤ちゃんの服を買って帰りたいと思っていて…。この辺に、『ミキハウス』というお店があるらしいんだけど、知らない?」と、声を掛けてきたのは、中国から来たバスツアーの客。

「今、中国で人気の日本製品は子供服と健康用品。あとは、(おもちゃ店の)"博品館"も評判がいいわ。やっぱり子供は大事にお金をかけて育てたいの」

 今回、国慶節を利用して来日した中国人観光客は約40万人。前回われわれが取材した時のように、人気の炊飯器、ポットなどの家電が爆買いされていると思いきや、「もう親戚一同、炊飯器を買ってしまったからしばらくはいらない」という声も。

 今は、個々が欲しいものを欲しいだけ買うのがトレンドだという。「どうしても日本製の目薬が欲しい」「日本の医療は安全だしサービス性も高いから買い物のついでに病院に行く」「秋葉原でガンダムのプラモデルを爆買いした」。「爆買い」の対象は少しずつ幅を広げている。

 大阪のダイコクドラッグNEW心斎橋店に買いに来て、20万円以上買った女性は言う。

「日本に留学している娘のところに遊びに来たの。目薬や風邪薬など、とにかく薬をたくさん買ったわ。日本の薬は信用できる。中国のものは、高いし信用できないのよ」

 同じドラッグ店で、やはり20万円以上買った別の女性もこう語る。

「前は家電が欲しかったけれど、今人気の日本製品は、美容グッズ。アイマスクや歯磨き粉、化粧水などたくさん買いました。日本の女性のスキンケアは本当に勉強になるんです」

 関西国際空港では、100万円以上購入した一家が、ほくほく顔で語った。

「とにかく、食べ物がおいしい。とくにうなぎや神戸牛なんか、最高! 日本の電気シェーバーは品質がいいと評判だから、友人にもお土産として買いました。あとは、炊飯器や資生堂の化粧品をたくさん買いました」

 関西国際空港で大量に家電を運んでいた男性は、「ついで」で約150万円ものお土産を購入。

「6日間かけて、京都・奈良・大阪を周りました。どこもきれいだった。これまでは買い物目当てだったけど、今回は観光のついでに少しだけ。炊飯器と、子供服などお土産を買いました」

撮影■WEST

※女性セブン2015年11月5日

関連キーワード

関連記事

トピックス

本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《「策士」との評価も》“ラブホ通いすぎ”小川晶・前橋市長がXのコメント欄を開放 続投するプラス材料に?本当の狙いとは
NEWSポストセブン
女性初の首相として新任会見に臨んだ高市氏(2025年10月写真撮影:小川裕夫)
《維新の消滅確率は90%?》高市早苗内閣発足、保守の受け皿として支持集めた政党は生き残れるのか? 存在意義が問われる維新の会や参政党
NEWSポストセブン
2021年ドラ1右腕・森木大智
《悔しいし、情けないし…》高卒4年目で戦力外通告の元阪神ドラ1右腕 育成降格でかけられた「藤川球児監督からの言葉」とは
NEWSポストセブン
滋賀県を訪問された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月25日、撮影/JMPA)
《すぐに売り切れ》佳子さま、6万9300円のミントグリーンのワンピースに信楽焼イヤリングを合わせてさわやかなコーデ スカーフを背中で結ばれ、ガーリーに
NEWSポストセブン
注目される次のキャリア(写真/共同通信社)
田久保真紀・伊東市長、次なるキャリアはまさかの「国政進出」か…メガソーラー反対の“広告塔”になる可能性
週刊ポスト
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
《安倍晋三元首相銃撃事件・初公判》「犯人の知的レベルの高さ」を鈴木エイト氏が証言、ポイントは「親族への尋問」…山上徹也被告の弁護側は「統一教会のせいで一家崩壊」主張の見通し
NEWSポストセブン
この笑顔はいつまで続くのか(左から吉村洋文氏、高市早苗・首相、藤田文武氏)
自民・維新連立の時限爆弾となる「橋下徹氏の鶴の一声」 高市首相とは過去に確執、維新党内では「橋下氏の影響下から独立すべき」との意見も
週刊ポスト
新恋人のA氏と腕を組み歩く姿
《そういう男性が集まりやすいのか…》安達祐実と新恋人・NHK敏腕Pの手つなぎアツアツデートに見えた「Tシャツがつなぐ元夫との奇妙な縁」
週刊ポスト
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン