懲りないワルという評判でも翔容疑者の潜在能力への評価は高く、2013年9月にはDark翔のリングネームで格闘技イベント「THE OUTSIDER」で全国デビューした。同大会のプロデューサー・前田日明氏が「トップクラスの選手になれる」といったように、将来を楽しみされていたのだ。しかし、この大会直後にも翔容疑者は傷害容疑で逮捕された。この事件は不起訴に終わったが、コンプライアンスを重視する全国区の格闘技大会とは縁遠くなった。

 いわゆる表舞台からは消えたように見えた翔容疑者だったが、執行猶予つきの有罪判決を受けたあとは更生の道を歩んでいるようにみえていた。

 起業し、副代表をつとめるジムが主催する大会を成功させ、SNSでは社会福祉に関心が高く近く行動を起こすとの表明もしていた。事業も順調で、来季は建設業で増員が必要であること、近く新たに飲食店をオープンすることも公にしていた。だが順調にみえた生活の裏で野球賭博に手を染め、逮捕された。

 なぜ、翔容疑者は再び犯罪に手を染めたのか。

「罪を犯す本人が悪いのは間違いないですが、ダルビッシュ有の弟たちには同情すべき点もあります。兄が有名になればなるほど、弟たちの周囲にはいかがわしい人物が群がってきました。飲ませて、食わせて、遊ばせる彼らの誘いに乗り、弱みをにぎられて関係が切れなくなる。

 この黒い人脈にはもちろん反社会的勢の人たちもいる。逮捕をきっかけに、翔のことを本気で応援していた人たちのためにも今度こそ怪しい人たちを遠ざけてほしいです」(前出・格闘技関係者)

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