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ソウルの中国人留学生「3年経つのに韓国人友達1人もいない」

「韓国へ来て3年も経つのに、韓国人の友達は1人もいない」

 ソウルにある私立大学で学ぶ中国人留学生、Aさん(22歳・女性)はそう語る。大学はもちろん、アルバイト先でも相手にしてくれる韓国人はいないという。Aさんは「韓国人の友達と付き合いたいが、韓国人には排他的な面があり、付き合いにくい」と嘆く。なぜそこまで疎外されるのか。ある韓国人大学生はこう本音を漏らした。

「韓国では相手と仲良くなった時に自分にメリットがあるかどうかが重要です。中国人留学生と仲良くなってメリットがあるのは、中国語を勉強している人くらいでしょう。そうでない場合、中国人から学べるものがあると考える人は少ないような気がします」

 韓国メディア「経済トゥデイ」によると、今年1月1日時点の韓国在住外国人は約174万人。その6割近く95万人超が中国人だという。吉林省や黒竜江省から来た「中国同胞(朝鮮族)」が7割を占め、残りは「漢族」とされている。

 在韓中国人はこの10年で4倍近くまで増加したが、韓国社会に溶け込むことができず、苦労する留学生や出稼ぎ労働者は少なくない。

文/藤原修平(在韓ジャーナリスト)

※SAPIO2015年11月号

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