ライフ

亡妻の下着、捨てるか残すか 処分しないと再婚できない例も

 9月24日に亡くなった女優・川島なお美さんの夫・鎧塚俊彦氏は、死の前日まで夫の誕生会を密かに計画していたことを妻の携帯電話を見て初めて知り、〈遺品を整理していて妻の愛情を改めて感じる事の連続で涙が止まりません〉とフェイスブックに綴った。
 
 遺品整理とは、ただ形見を処分することではなく、残された者が故人との別れを受け止め、前を向いて歩き出すための儀式のようなもの。しかし、3年前に4歳下の妻を亡くした70歳の男性は、「いまだに“あれ”だけは捨てられない」と嘆く。
 
「指輪やネックレスなど貴金属や衣服などは、娘や親戚の女性に形見分けしましたが、妻の下着だけはまだタンスに入っています。肌身に着けたブラジャーやパンティには妻の匂いがかすかに残っているし、妻の下着姿は自分しか見ることができなかったという特別な思いもある。下着を見ればベッドでの楽しかった時間も甦ってくる。下着を失うと妻との思い出が消えてしまいそうで、とてもじゃないが処分できません」
 
 古希を迎えた男が女の下着にしがみつくなんて──とは笑えない。妻を亡くした夫の悲しみとはそれだけ深いのだ。遺品整理士認定協会理事長の木村榮治氏が語る。
 
「私自身も、4年前に亡くなった父が寝巻に使っていた浴衣だけはいまだに処分できていません。頻繁に身につけていたものを捨てる気になれないのは当然です。遺品整理の依頼者の中には、『思い出を忘れたくないから』といって亡き妻の衣類や下着だけ処分しなかった男性もいました」
 
 もちろん、下着は場所をとるものではないので処分しなくても支障はない。「遺品整理の埼玉中央」代表取締役の内藤久氏がいう。
 
「2人暮らしや家族と同居する夫婦の場合、妻が亡くなっても夫はその家に住み続けることができるので、遺品整理をしないままの場合も多いんです。ご主人が意を決して奥様の衣類や下着を捨てようとすると、息子さんが躊躇することもあります。やはり母親が身につけていたものへの思いは特別なのかもしれません」

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン