芸能

稲川淳二 妻との25年別居告白「女房の住所は区しか知らない」

妻との別居を語る稲川淳二。怪談話をする時のような表情に・・・

テレビ番組のリポーターやリアクション芸人として活躍し、今や言わずと知れた怪談家の稲川淳二(68才)。実は稲川、事務所の社長である妻と、なんと約25年間別居生活で、住んでいる家も知らないという。妻との別居生活について、本音で語ってもらった。

 * * *
 女房とは別居して25年、その間に会ったのは10回くらい。冠婚葬祭くらいしか会わないですもん。がんで入院した時も、見舞いに来なかったなあ。けんかしたとかじゃないですよ、成り行きです。家に帰ったらいなかったんです。

 その頃は仕事が忙しくて、5年間くらい家でゆっくりする暇なく仕事をしていたんです。スタジオに泊まって、翌朝そこから仕事に行ったりしてね。女房にしてみれば、家庭を顧みない夫になりますよね。

 夢中で仕事していたし、楽しかったんですよね。番組の生放送に、彼女を連れて行ったりしましたね。たけちゃん(ビートたけし)が「稲川淳二がきったねえ女呼んできた」とか、番組で平気で言うんです(笑い)。言っておきますけど、すっごく、いい女でしたからね。

 そんなこんなだと、女房は嫌になりますよ。その頃、障害のある次男が生まれたんです。女房も相当苦しんだろうし、私も悩んだけれども、仕事で忙しいから、相変わらず家庭を顧みないじゃないですか。

 そして、1991年の元旦です。年末から『ゆく年くる年』なんかの仕事で3日帰らなくて、さあ休もうと。家に着いたら、家の中が暗い。しかも鍵がかかってるんですよ。元旦で鍵がかかってる玄関ってないじゃない、亭主は外で仕事しているんだから。鍵を開けて、ドアをギーッて開けたら、ヒヤ~ッと冷たいの。おかしいじゃない。普通は暖房がついてるでしょ。明かりを点けるのは、嫌な感じがしたね。

 明かりを点けたら、誰もいないの。段ボールが転がってるし、飼ってる犬猫もいないの。どこ行ったんだろうな、しょうがねえなあって。それで自分の車を出して、スポーツタイプのオープンカーだから、元旦の風でも当たってどこかでご飯食べるのもいいかなって。

 いつも使ってるガソリンスタンドに行ったら、おやじが寒い風の中で働いてるんだな。「うちへ帰ったら誰もいないんだよ、どこ行ったんだか」と愚痴ったら、「奥さんは福島の温泉に行ってますよ」って。「えっ、だったらそうと一言言えばいいのに。いつ帰るのかわかりゃしない」「奥さんは3日に帰りますよ。そのあとスキー場行って……」「スキーも行くの? じゃあ、いつ帰って来るんだよ」「7日には帰ってきますよ」。

 それを聞いて、なんで私が知らないことを、赤の他人のガソリンスタンドのおやじが知ってるんだろうと思って、腹が立ったんですよ。ガソリンスタンドのおやじにそこまで言うなら、置手紙でも書いていけばいいじゃないの。

 それで事務所に行ってひとりで正月を過ごしたんです。それで考えたんです、このまま帰らないでいようかなって。1週間も帰らなければ、さすがに女房だって私に気兼ねするじゃない。働いているのは私だしね。戻ってきたらビシッと言って、女房が謝ったら、うじうじ言わずに帰ってやろうってね。

あわせて読みたい

関連記事

トピックス

東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
渡邊渚さんが綴る「PTSDになった後に気づいたワーク・ライフ・バランスの大切さ」「トップの人間が価値観を他者に押しつけないで…」
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
ルーヴル美術館での世紀の強奪事件は瞬く間に世界を駆け巡った(Facebook、HPより)
《顔を隠した窃盗団4人組》ルーブル美術館から総額155億円を盗んだ“緊迫の4分間”と路上に転がっていた“1354個のダイヤ輝く王冠”、地元紙は「アルセーヌ・ルパンに触発されたのだろう」
NEWSポストセブン
活動休止状態が続いている米倉涼子
《自己肯定感が低いタイプ》米倉涼子、周囲が案じていた“イメージと異なる素顔”…「自分を追い込みすぎてしまう」
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
“ムッシュ”こと坂井宏行さんにインタビュー(時事通信フォト)
《僕が店を辞めたいわけじゃない》『料理の鉄人』フレンチの坂井宏行が明かした人気レストラン「ラ・ロシェル南青山」の閉店理由、12月末に26年の歴史に幕
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(共同通信社)
《四つん這いで腰を反らす女豹ポーズに定評》元グラドル・森下千里氏「政治家になりたいなんて聞いたことがない」実親も驚いた大胆転身エピソード【初の政務三役就任】
NEWSポストセブン
ナイフで切りつけられて亡くなったウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(Instagramより)
《19年ぶりに“死刑復活”の兆し》「突然ナイフを取り出し、背後から喉元を複数回刺した」米・戦火から逃れたウクライナ女性(23)刺殺事件、トランプ大統領が極刑求める
NEWSポストセブン
『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン