「12品の内訳は、小林製薬(4967)の『熱さまシート』や『サカムケア』、久光製薬(4530)の『サロンパス』など。メイド・イン・ジャパンの安心感と、中国に類似品がない希少性で人気だそうです。日本のドラッグストアでも、わざわざ『神薬12コーナー』を設けているところもあります」(さとりん氏)
ドラッグストアで多くの中国人が注目するのが紙おむつ。中国では粗悪品が多く、安全安心な日本製が好まれる。
「中国での紙おむつ市場は『ムーニー』などを販売するユニ・チャームの独壇場と思われていましたが、最近では『メリーズ』を販売する花王(4452)の人気が勝っています。日本のドラッグストアで『花王のおむつはどこだ?』と、指名買いされています」(同前)
インバウンド銘柄は、幅広く存在している。たとえば北海道と関東を中心にラーメン店「山岡家」を展開する丸千代山岡家(3399)。国内外の観光客を取り込み、昨夏300円台だった株価が、この1年で1500円超まで急騰した。
このラーメンチェーンは、ロードサイドに多く出店し大きな駐車場を持つ。そのため、中国人観光客が大型バスで立ち寄ることが多く、インバウンド関連株として爆騰を見せたのだ。現在は値を下げているが、引き続き注目したい銘柄ではある。
※週刊ポスト2015年11月13日号