国内

ダルビッシュ翔容疑者 逮捕の瞬間「ふん……」と溜息ついた

 10月26日午後10時半。大阪府藤井寺市の真新しいアパートの駐車場で、複数の捜査員に取り囲まれる屈強な男がいた。

「逮捕な!」。そういわれると男は抵抗する様子を見せず、「ふん……」と溜息をついて警察車両に乗り込んだ──。

 逮捕されたのは、大リーグのテキサス・レンジャーズに所属するダルビッシュ有投手(29)の弟で、人材派遣業を営むダルビッシュ翔容疑者(26)だった。容疑は野球賭博の開帳図利(とり)と常習賭博。捜査関係者がいう。

「翔は同じく開帳図利で逮捕された宋尚哉容疑者(29)、田中凌容疑者(23)と共謀し、今年5月中旬の7日間で、大リーグ16試合と日本のプロ野球28試合を対象に、複数の客から1口1万円で、計1850口の賭博の申し込みを受けた疑いがある。大リーグではレンジャーズ戦が1試合含まれていた。この賭博に客として加わった20~32歳の男女5人も常習賭博容疑で逮捕している」

 翔容疑者らを逮捕したのは、大阪府警捜査四課11係。全国でも珍しい賭博専門の捜査部隊だ。

 彼らが翔容疑者が「野球賭博に関わっている」との情報を得たのは去年の9月頃。そこから裏取り捜査で証拠を集め、逮捕に漕ぎ着けたのである。

 本誌も同じ頃、翔容疑者の疑惑を掴んでいた。今回、世間に大きなニュースとして受け止められたのは、翔容疑者が野球賭博の胴元で、しかもハンデ師も兼ねていたためだ。翔容疑者の“賭場”の内情を知る人物が、絶対匿名を条件に語る。

「賭場といっても参加者が集まる部屋があるわけではない。LINE上のグループです。そこにハンデが送られてきて、何口賭けるか伝えるだけ。翔は宋から伝えられたハンデを、自分なりに改変できる立場だった。さらに『今日は負け続けてる奴限定な』などと自分の考えで 場の参加者を調整していたようです。精算は毎週月曜日。現金の受け渡しは対面で、翔の後輩の田中が担うこともあった」

 このLINEグループは地元の友人を中心に集められていたという。

「1週間で100万円使う奴も出てきて、さすがに払えなくなって逃げ出す奴もいた」(同前)

※週刊ポスト2015年11月13日号

関連記事

トピックス

6月6日から公開されている映画『国宝』(インスタグラムより)
【吉沢亮の演技が絶賛】歌舞伎映画『国宝』はなぜ東宝の配給なのか 松竹は「回答する立場にはございません」としつつ、「盛況となりますよう期待しております」と異例の回答
NEWSポストセブン
さいたま市大宮区のマンション内で人骨が見つかった
《さいたま市頭蓋骨殺人》「マンションに警官や鑑識が出入りして…」頭蓋骨7年間保管の齋藤純容疑者の自宅で起きた“ある異変”「遺体を捨てたゴミ捨て場はすごく目立つ場所」
NEWSポストセブン
大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン