投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が11月9日~11月13日のドル・円相場の見通しを解説する。
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ドル・円は堅調推移か。米連邦準備制度理事会(FRB)は雇用情勢の改善を織り込んでいるとの見方が広がっており、12月15-16日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で利上げが決定される可能性が高まっている。市場の利上げ期待が大幅に後退するような材料が提供されない場合、投資家などのドル買い・円売りは継続する見通し。12月利上げを想定してドルは123円台に上昇する可能性があろう。
【中国10月鉱工業生産】(11日)
市場予想は前年同月比+5.8%で9月実績の+5.7%をやや上回る見込み。中国経済の減速懸念は織り込み済みだが、主要経済指標の上振れは上海総合指数などの株価上昇につながり、リスク選好地合いとなってドル買い・円売りを促す一因となる。
【米10月小売売上高】(13日)
市場予想は前月比+0.3%で9月実績の+0.1%を上回る見込み。自動車を除く数字は-0.3%から+0.4%に大幅な改善が予想されており、予想通りならば、ドル買い材料になりやすい。
11月9日-13日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。