ライフ

ネット上の無修正動画 削除依頼が進まず台湾で数多く誕生

 ネット上には無修正動画を有料配信しているアダルトサイトがある。一方で、その作品が無料で観られるサイトも多く存在している。どうしてこのような相反する状況が共存しているのか。その理由について、無修正動画事情に詳しいライターの森ヨシユキ氏がいう。

「裏DVD屋が廃れて以降、無修正のエロ動画を観るなら有料サイトで購入するしかありませんでした。しかし、ここ7~8年で『XVIDEOS(エックスビデオ)』や『FC2動画』などの無料の動画共有サイトが乱立。そこに有料サイトが配信した無修正のエロ動画をアップロードする人が増えたことで、ネット上が無料の“無修正動画天国”となったのです」

 こうした動画共有サイトには、モザイク処理された正規AVも投稿されている。当然ながら、有料サイトやAVメーカーが放っておくわけがない。動画を見つけ次第、動画共有サイトに削除を依頼。多くのエロ動画は“アップされては消される”を繰り返している。

 そのため、サイトを訪れても観たい動画が削除されていて見つからない……と嘆く人が増えている。そこで注目されているのが、『This AV』なる中国語のサイトだ。

「これは台湾の動画共有サイトで、日本のAVが多数アップされていて、日本人ユーザーを中心に急速に盛り上がりを見せています。

 各有料サイトやAVメーカーは中華圏サイトに対するマークが甘いため、削除依頼が進まず、エロ動画が消されることなく“貯蔵”され続けているからです。台湾では、こうしたサイトが数多く誕生しています」(森氏)

『XVIDEOS』などでは、動画をアップしたユーザーは削除対象にならないよう120分の動画を15分ずつに分割するなどして“異なる作品”を装うことが多い。しかし『This AV』は、そのような偽装が必要ないため、丸ごと1本分がアップされている。

 さらに新作のアップが早いのも特徴だ。あるAVメーカーの幹部が言う。

「先日、このサイトで正規のAVが発売の5日前にアップされました。台湾にはDVDのプレス工場が多く存在するため、その製造業者からの流出が疑われています」

※週刊ポスト2015年12月11日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン