「中卒から建設会社をおこし、政治家になって地元に還元する。その姿を自分に重ね合わせていたんでしょう。確かに父はブルドーザーみたいな行動力を持っていましたね。角栄さんのように頭にコンピューターはついていませんでしたが(笑い)」
その後、ホテル経営など事業を広げ成功を収めた羽柴氏は、政治に惜しげもなく私財を投じた。選挙の際にブレーンとして支えた元秘書の話。
「政治家は利権を自分にではなく、地元の住民のために使うべきだというのが彼の理念でした。常々『俺は自分の収入は自分で賄えるから、私利私欲のために政治をやることはない』と力説していましたよ」
※週刊ポスト2015年12月25日号