中川:そうなんですよ。こういう流行語を選んだ選考委員の皆さんに言いたいんですけど、「ちょっとインターネットに媚びすぎていませんか?」って思うんですよ。

勝谷:ほんとだね。

中川:今の世間も政治もそうなんですけど、インターネットを過大評価している気がするんですよ。

勝谷:リスペクトしすぎ。だってねえ、所詮ウェブじゃないですか。

中川:つまり、個人の意見が集まったものだということですよね。

勝谷:それを「クラウド」として価値あるものとして捉えるかどうかということでもあるんだけど、僕としてはやっぱり活字になったものから拾いあげるほうが正しいと思いますよ。(流行語大賞なら)新聞の見出しでもいいし、週刊誌の見出しなんかは最高だよな。その都度その都度でいちばん旬なものを拾ってるからね。

シマヅ:でも、最近は新聞なんかがネットから記事をパクることも多くなっていますよね。

勝谷:そうだね。昔は全部記者が一から調べていたけど、今はネットで検索だし。テレビなんかはもっとヒドイよ。

中川:『●●●●』(某テレビ番組の名前)なんかはいっつも小学館に電話をかけてくるんですよ。「NEWSポストセブンで見たから、その記事くれ!」みたいなね。そもそも、その記事は週刊ポストや女性セブンが元ネタなんだけど、ネットでしか調べてないからNEWSポストセブンのほうに問い合わせくるんですよ。まずは元ネタを調べろってことですよ!

勝谷:放送作家っていうのはダメな人も多いよね。「ただネット検索してるだけじゃん」みたいな。だから、僕は原稿にときどき罠を仕掛けるんだよ。ちょっと変な情報を入れておくと、それをそのままパクっちゃう奴がいる。バカだよねえ(笑い)。

中川:勝谷さんは、最近のメディアに対して、何か言いたいこととかありますか?

勝谷:うーん…新聞は9割が嘘だな。

中川:そんな!

勝谷:真実が書いてあるのは「勝谷誠彦の××な日々。」だけです。

中川:有料日記の宣伝じゃないですか(笑い)。

(その後、勝谷氏が全国紙各紙の辛口分析を展開する…)

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