「この形式だと安定感はありますが、爆発的な数字は出ないのではないでしょうか。今年、5年ぶりに開催された『M-1グランプリ』は、新星出現のワクワク感があったからこそ、視聴率も高かったと分析できます」(同前)
日本テレビは『FIFAクラブワールドカップ』の決勝戦リバープレート対バルセロナを19時20分から21時29分まで放送(最大延長10時39分まで)。世界一が決まる終盤の時間帯が『下町ロケット』の最終回と重なる。
「クラブワールドカップは3年ぶりの日本開催ですが、2012年の決勝視聴率は13.1%でした。ただ、バルセロナが決勝進出した2011年には18.2%を獲得している。今年もバルセロナには、メッシやネイマールといった世界的スターがいます。『下町ロケット』の最大のライバルになりそうです。
とはいえ、日曜夜に圧倒的な強さを誇っている日テレですが、この日は20%超えの可能性もある『鉄腕DASH』『イッテQ!』を休止しなければならない。普段の視聴習慣が崩れるし、13日(日曜)のクラブワールドカップ準々決勝『マゼンベ×サンフレッチェ広島』が9.3%だったように、家族で見られる『鉄腕DASH』『イッテQ!』とサッカーの視聴者層はあまり被らないと思われます。
そのため、20日は19時からTBSにチャンネルを合わせる確率が普段よりも高くなっているとも考えられます。視聴率は前番組が重要な役割を果たしますから、『下町ロケット』にとって追い風といえるのではないでしょうか」(同前)
なんといっても20日の『下町ロケット』は、連続ドラマの「最終回」という強みもある。
「ドラマは最終回になると、通常よりも数字が跳ね、全話平均視聴率を上回る形になります。視聴率が高ければ高いほど、そうなる傾向も強まる。過去のヒットドラマの例を見ると、『半沢直樹』(TBS系)は20~30%台から最終回42.2%に、『家政婦のミタ』(日本テレビ系)は通常10~20%台から40.0%にまで伸びています。『下町ロケット』は現在のところ全話平均18.02%であり、今年を代表する話題作ですから、自己最高の20.4%超えも大いに期待できるのではないでしょうか」(同前)