お召しになる洋服とのバランスとの相性がいいからこそ、品があるお姿になる。ファッションジャーナリストの藤岡篤子さんが言う。
「美智子さまが履いてらっしゃるパンプスは、高さが4~5cmのヒールで安定感があり、ひざ下のラインをきれいに見せてくれます。ひざ下丈のスカートにヒールのある靴を合わせれば、足首が細く見えてシルエットが美しく見えます。また腰から背筋もスッと伸びるので、足だけでなく全身のシルエットが整う。
そして、同時に体全体のラインが鍛えられます。無理をするのはよくないですが、ある程度の高さのある靴を履くことは見た目にも体にもいい効果があると思います。美智子さまの姿勢やシルエットに品がおありになるのはヒールを履いていらっしゃる効果もあるのではないでしょうか」
その“流儀”は、国民の目に触れないところでも徹底されている。
「皇居内や、ご静養先の御用邸ではスニーカーを履かれることもありますが、それも、かかとの高さが5cmほどある、エレガントなタイプです。また、公務で地方にお出かけになるときには、飛行機や新幹線に乗られます。その移動中も、スリッパなどに履き替えることはせず、ヒールを履いたままで過ごされています」(ベテラン皇室記者)
※女性セブン2015年1月1日号