芸能

NHK紅白司会 黒柳、綾瀬、有働との4重奏生むカギは井ノ原

「天然」が注目の綾瀬はるか。イノッチとはどんな絡みを見せる?

 今年のNHK紅白歌合戦がいよいよ迫ってきた。出場歌手は目玉不足といわれるなか、注目を集めそうなのが司会陣だ。白組がV6の井ノ原快彦、紅組が綾瀬はるか、総合司会は黒柳徹子、有働由美子アナが務める。個性的な面々が揃ったが、いったいどんな進行となるのか目が離せないが、テレビ解説者の木村隆志さんはキーパーソンは井ノ原だとみる。いったいなぜか? 木村さんが解説する。

  * * *
  形式上は「白組の井ノ原さんvs紅組の綾瀬さん」と「中立の黒柳さんと有働さん」という図式ですが、実際はもっとボーダーレスでイレギュラーな進行になると予想されます。

『あさイチ』で変幻自在のかけ合いを見せる井ノ原&有働コンビに、ボケとハプニングの予感プンプンの黒柳&綾瀬コンビをかけ合わせたら……。白と紅の対戦というより笑いの絶えないお祭りムードが生まれるのではないでしょうか。

 なかでもキーマンは井ノ原さん。黒柳さんの「自由」、綾瀬さんの「天然」という2種類のボケに対して、ツッコミやフォローを入れる役割が求められますし、有働さんの率直な発言も井ノ原さんが拾うことになるでしょう。

 特に、井ノ原さんの隣に立つシーンの多い綾瀬さんは、2年前に司会を務めたとき、1曲目から自分のセリフを忘れたり、美輪明宏さんがコメント中なのに終わらせてしまったりという“前科”があるだけに気が抜けません。

 同時に「黒柳さんのマシンガントークをどう止めるか?」「体調不良説を吹き飛ばそうと元気さをアピールする黒柳さんをどう静めるか」という責任も担っています。NHKのアナウンサーという立場上、有働さんは軽くいなすことも、強いツッコミも入れることも難しいため、井ノ原さんの存在が重要になるでしょう。

 このように井ノ原さんは、聞き役という陰の立場になる機会が増えそうですが、有働さんとのトークでは自ら笑わせる側に回るなど、グッと存在感がアップ。話がこじれ、波風が立つことをいとわない有働さんの発言に対する、井ノ原さんの「いやいや……」「そうは言ってもさあ」と穏便にやり過ごそうとする姿、「ケロッとした有働さんと苦笑い気味の井ノ原さん」という構図が笑いを誘いそうです。

 また、有働さんの独身・脇汗・つけまつげ、井ノ原さんの細い目・ジャニーズ内の微妙なポジションなどの自虐ネタをイジリ合い、ツッコミ役・ボケ役・フォロー役が適宜入れ替わるいつものシーンが見られたら盛り上がるでしょう。

 そもそもこの4人は、テレビタレント第1号である黒柳さんの「格」、立ち姿がステージ映えする綾瀬さんの「華」、誰にも嫌われない井ノ原さんの「安心感」、嘘のない生き方で共感を集める有働さんの「等身大」と異なるカラーを持つ、バランスの取れたカルテット。その四重奏は、唯一の男性でアイドルの井ノ原さんが、最も繊細な音色を奏でることで、素晴らしいハーモニーを生むのではないでしょうか。

 ここ5年間は嵐の「圧倒的な人気と親近感」が番組を引っ張っていましたが、今年は4人の醸し出す「笑いと脱力感あふれるムード」で楽しませてくれそうです。

【木村隆志】
コラムニスト、テレビ・ドラマ解説者。テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの聴き技84』(TAC出版)など。

トピックス

米倉涼子の“バタバタ”が年を越しそうだ
《米倉涼子の自宅マンションにメディア集結の“真相”》恋人ダンサーの教室には「取材お断り」の張り紙が…捜査関係者は「年が明けてもバタバタ」との見立て
NEWSポストセブン
地雷系メイクの小原容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「家もなく待機所で寝泊まり」「かけ持ちで朝から晩まで…」赤ちゃんの遺体を冷蔵庫に遺棄、“地雷系メイクの嬢”だった小原麗容疑者の素顔
NEWSポストセブン
渡邊渚さん
(撮影/松田忠雄)
「スカートが短いから痴漢してOKなんておかしい」 渡邊渚さんが「加害者が守られがちな痴漢事件」について思うこと
NEWSポストセブン
平沼翔太外野手、森咲智美(時事通信フォト/Instagramより)
《プロ野球選手の夫が突然在阪球団に移籍》沈黙する妻で元グラドル・森咲智美の意外な反応「そんなに急に…」
NEWSポストセブン
死体遺棄・損壊の容疑がかかっている小原麗容疑者(店舗ホームページより。現在は削除済み)
「人形かと思ったら赤ちゃんだった」地雷系メイクの“嬢” 小原麗容疑者が乳児遺体を切断し冷凍庫へ…6か月以上も犯行がバレなかったわけ 《錦糸町・乳児遺棄事件》
NEWSポストセブン
11月27日、映画『ペリリュー 楽園のゲルニカ』を鑑賞した愛子さま(時事通信フォト)
愛子さま「公務で使った年季が入ったバッグ」は雅子さまの“おさがり”か これまでも母娘でアクセサリーや小物を共有
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)は被害者夫の高羽悟さんに思いを寄せていたとみられる(左:共同通信)
【名古屋主婦殺害】被害者の夫は「安福容疑者の親友」に想いを寄せていた…親友が語った胸中「どうしてこんなことになったのって」
NEWSポストセブン
高市早苗・首相はどんな“野望”を抱き、何をやろうとしているのか(時事通信フォト)
《高市首相は2026年に何をやるつもりなのか?》「スパイ防止法」「国旗毀損罪」「日本版CIA創設法案」…予想されるタカ派法案の提出、狙うは保守勢力による政権基盤強化か
週刊ポスト
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《累計閲覧数は12億回超え》国民の注目の的となっている宮内庁インスタグラム 「いいね」ランキング上位には天皇ご一家の「タケノコ掘り」「海水浴」 
女性セブン
米女優のミラーナ・ヴァイントルーブ(38)
《倫理性を問う声》「額が高いほど色気が増します」LA大規模山火事への50万ドル寄付を集めた米・女優(38)、“セクシー写真”と引き換えに…手法に賛否集まる
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
《再スタート準備》中居正広氏が進める「違約金返済」、今も売却せず所有し続ける「亡き父にプレゼントしたマンション」…長兄は直撃に言葉少な
NEWSポストセブン