国内

近年の乳がん治療 全摘出乳房再建が主流で精神的苦痛も減少

 現在、日本女性の12人に1人がなるという乳がん。その乳がんが見つかった場合、どんな治療を受けるのか。他人事ではない、乳がん治療について紹介する。

 乳がんのタイプや病状に応じて、手術、放射線治療、抗がん剤治療などがある。女性ホルモンが影響しているタイプのがんでは、乳がん細胞に対する女性ホルモンの作用をブロックするホルモン治療を5~10年間行って再発を防止するなど、治療法はさまざまだ。濱岡ブレストクリニックの濱岡剛院長はこう語る。

「早期でしこりが小さい場合は、乳房を部分切除して温存するケースが多いです。温存した場合は、術後に放射線治療をすることが多く、がんのタイプによっては手術前後に抗がん剤治療も併用します」

 手術をするにあたって、決断を迫られるのが、乳房の「部分切除」か「全摘出」かだ。2007年に乳がんに罹ったアグネス・チャン(60才)は部分切除し、2012年に乳がんだと診断された麻木久仁子(53才)は乳頭を温存して、左右両乳房を部分摘出した。

 北斗晶(48才)の場合は全摘手術をしたが、全摘出でも不安になることはない。昔は全摘出といえば乳頭を含めてすべて切除するので、傷跡は残り、文字通り“乳房がなくなって”いた。女性には抵抗がある手術のため、可能な限り部分切除をして乳房を温存するのがこれまでの主流だった。しかし、近年では全摘出乳房再建が主流になりつつある。

「近年、乳房再建技術が格段に進歩し、乳房の皮膚や乳頭といった外側はそのまま残し、内側を全て切除すると同時に人工パックに入れ替えて再建することができるようになりました。1回の手術で初期の再建まで行うので、精神的なダメージも少なく、外見からは傷がほとんどわかりません。

 乳腺は全部切除するので乳房内再発の可能性も極めて低くなります。乳房を温存するときは放射線治療が必要ですが、すべて摘出した上で再建すれば、それも必要ない場合もあります。なおかつ、2014年から乳房再建手術は自費負担ではなく、保険適用になりました」(濱岡院長)

 乳房の再建は、摘出手術と同時に行うことも、時間をおいてから行うこともできる。治療に際して不安なのは、副作用だろう。北斗も抗がん剤の影響で微熱や吐き気の症状が出たことや、わきに転移していた腫瘍を取った影響で右腕のリハビリが必要なことを告白している。

※女性セブン2015年1月7・14日号

関連記事

トピックス

エプスタインと若い女性(民主党資料より)
《スケスケのセーラー服を着て膝をつき…》「エプスタイン文書」から膨大な“少女の動画”発見、資料が示す“現場での行為内容” 
NEWSポストセブン
2025年に成年式を終えられた悠仁さま
《皇族一人あたりの警備費が表に出ないワケ》悠仁さま「公務全出席」報道で「警備費」に懸念も──側衛との意外な関係 
NEWSポストセブン
女優の天野はな(左)と木竜麻生(右)(事務所HPより)
《朝ドラや大河だけじゃなかった》天野はな、木竜麻生、森田望智、伊藤万理華…NHKによる「見い出し・囲い込んで・育てる」パターンでブレイクするアラサー女優たち
NEWSポストセブン
「住吉会幸平一家特別対策本部」の看板を設置する警視庁暴力団対策課の葛城俊英課長(右)と大場俊彦管理官(時事通信フォト)
《トクリュウと暴力団》四次団体の組長クラス「上納金払えない…」で手を染めることも 「ヤクザは闇バイト禁止」も住吉会から逮捕者多数か
NEWSポストセブン
(朝鮮通信=時事)
《顔が変わった?》北朝鮮・金正恩総書記の愛娘ジュエ氏「あか抜けて、口元には上品さも」85日ぶり登場で“驚きの姿”──成長期かそれとも……バツグンの存在感を発揮 
NEWSポストセブン
秋篠宮ご夫妻と佳子さまが揃って会場を訪れるのは今年で4回目となる、花の展覧会。今年は栃木県の県花のヤシオツツジや栃木県産のカーネション、バラを使った作品をご覧になった (撮影/JMPA)
秋篠宮ご夫妻と佳子さま、花に囲まれ笑顔満開 『関東東海花の展覧会』をご鑑賞、フォトブースでは一家揃って記念撮影も 
女性セブン
1992年、黒海艦隊の取材でクリミアを訪れた(撮影/山本皓一)
《追悼・落合信彦氏》エルサレムでは銃撃に遭遇したことも… それでもなお現場取材を続けた理由「“今”を必死で生きる気持ちを忘れないでいたいから」の言葉
週刊ポスト
2025年11月、ホーコン王太子とメッテ=マリット妃
《彼女は17歳だよ。きっと楽しいと思う》ノルウェー王室激震、エプスタイン元被告と次期王妃の“黒塗り”メール――息子マリウスは“性的暴行”裁判渦中 
NEWSポストセブン
現地では大きな問題に(時事通信フォト)
《トゥクトゥク後部座席での行為にタイ現地の人々が激怒》フランス人観光客の“公開露出”に目撃者は「丸見えだった」 入国ブラックリストに
NEWSポストセブン
父・落合信彦氏の葬儀で喪主を務めた落合陽一氏
「落合信彦の息子という記述を消し続ける時代があった」落合陽一氏が明かした、父について語り始めた理由“人の真価は亡くなった時に分かる”【インタビュー】
NEWSポストセブン
本来であれば、このオフは完成した別荘で過ごせるはずだった大谷翔平(写真/アフロ)
《大谷翔平のハワイ訴訟問題》原告は徹底抗戦、大谷サイドの棄却申し立てに証拠開示を要求 大谷の“ギャラなどの契約内容”“資産運用の内幕”が晒される可能性も浮上 
女性セブン
表舞台から姿を消して約1年が経つ中居正広
《キャップ脱いだ白髪交じりの黒髪に…》「引退」語った中居正広氏、水面下で応じていた滝沢秀明氏からの“特別オファー” 
NEWSポストセブン