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着物で初詣がレンタルで復活 訪日外国人に触発され若者追随

かつては初詣といえば振り袖の女性が珍しくなかった

 初詣や新年の挨拶まわりといえば、かつてはフォーマルな装いで行うもので、着物姿も珍しくなかった。しかし慣れない着物では動きづらく、着付けのために早起きするのも苦しい。いつしか初詣の風景から、晴れ着は消えていった。ところが、首都圏で「着物レンタル あき」を運営するベル・コーポレーション代表の鈴木健太郎さんによれば、2年くらい前からレンタル着物で初詣に出かける人が増えている。

「かつて初詣といえば羽織袴や振り袖姿が珍しくありませんでしたが、簡単に着られない、新年だからとフォーマルな服装が必要なくなった影響もあって、一時はほとんど見られなくなりました。そのため弊社も正月3が日は休みにしていたのですが、最近は問い合わせが多いため、2016年は1店舗だけ元日から営業しています。着物で明治神宮や浅草寺にお参りしたいという外国からのお客様が中心でしたが、日本人のお客様も増えています」

 絶滅危惧種のようになっていた初詣の参詣客における着物姿は、年間1900万人を突破した外国人訪日客によって復活した。日本を訪れた思い出にと、着物をレンタルして寺社を訪れ、街を歩くことそのものを楽しんでいるのだ。屈託なく着物を楽しむ外国人に触発され、日本人の若者もおしゃれ着としてレンタル着物を活用し始めた。ひと昔前の正月の着物姿と異なるのは、振り袖はほとんど見られないことと、色鮮やかで華やかな柄が多いことだ。

「晴れ着といえば振り袖でしたが、最近、人気が高いのは小紋です。振り袖に比べて身動きがしやすくカジュアルですが、普段の服装よりお出かけ着の雰囲気が出ます。本来、小紋は『サザエさん』のフネさんが着ているように、日常的でシンプルな着物です。ですが、最近は同じ小紋でも色鮮やかで発色がよいものもあるので、そちらを選んで楽しむ方が多いです」(前出・鈴木さん)

 着物の色が鮮やかになったのは、布地や染色技術が発達したことの影響が大きい。絹と違って化繊ははっきりとした色に染まりやすいからだ。もちろん、高級品として知られる絹の着物はいまも健在で素晴らしい着心地だが、最近は、高級品よりも好みの色柄を優先して選ぶのが主流となっている。さらにレンタル価格が手ごろになり、着付けまでサービスでセットになったパック商品が増えているのも利用を後押ししている。

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