国内

安倍晋三氏後継候補の一人 将来は弁護士になると家人が否定

安倍晋三氏の「後継者内定」が白紙に?

 官邸では安倍晋三首相の就任以来、「新秘書官」がいつ誕生するのかがひそかに注目されてきた。安倍家では代々、後継者を秘書官にして“帝王学”を学ばせてきた。

 安倍首相自身、父・晋太郎氏の外相時代に秘書官を務め、その晋太郎氏も岳父・岸信介氏の総理秘書官を務めている。そのため、安倍首相が自民党総裁2期目の折り返しに入ったのを機に「近いうちに身内を秘書官に起用して後継者のお披露目をするのではないか」(官邸筋)と見られているのだ。

 候補は安倍・岸ファミリーの“4代目”たち。安倍首相と昭恵夫人の間には子供がいないが、兄の寛信氏(三菱商事パッケージング社長)には息子と娘、また、生後すぐに母の洋子さん(晋太郎氏の夫人)の実家・岸家の養子となった弟の岸信夫・代議士には2人の息子がいる。

 後継者選びに心を砕いているのが安倍首相の母で安倍家の“ゴッドマザー”と呼ばれる洋子夫人である。

「洋子さんは婚家の安倍家と実家の岸家の政治的血脈を守るという使命感を強くお持ちで、自分の目の黒いうちに晋三さんの後継者を決めて地盤を盤石にしておきたいと考えておられます」(地元・山口の古参後援者)

 実は、2年前の年の瀬、洋子夫人を喜ばせる出来事が起きた。東京・渋谷区にある安倍邸を訪ねてきた古参後援者に、洋子夫人は目を細めながら安倍家と岸家の一族集合写真を指してこう語ったという。

「この子にね、晋三の跡を継がせることになったのよ」

 洋子さんの指は寛信氏の長男・寛人(ひろと)氏の精悍な姿を指していた。寛人氏は2013年に慶応大学法学部を卒業後、同大学法科大学院(ロースクール)の3年に在学中。父親の転勤でロンドンで生活したことから語学が堪能で、高校、大学時代はアーチェリー部に所属したスポーツマンだ。

 学生時代にアーチェリー部だった安倍首相も甥の寛人氏を非常に可愛がった。安倍邸は3階建てで、3階は洋子夫人、2階に晋三氏夫妻、そして1階には兄の寛信氏の一家がロンドン赴任まで生活する3世帯同居だった。当時のことを寛信氏がこう語っている。

〈(晋三はアーチェリーに)一家言持っているから、うちの息子にそれこそ手取り足取り指導してくれる。息子もすごく喜んでしまって、新しく弓を買ったりすると、すぐに晋三に見せにいってますね〉(文藝春秋2006年12月号)

 安倍家の嫡流である長男の長男が安倍首相の跡を継ぐ──洋子夫人が喜んだのは無理もない。地元・山口4区の後援会にも「後継者内定」という“慶事”が広まった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
【白鵬氏が九州場所に姿を見せるのか】元弟子の草野が「義ノ富士」に改名し、「鵬」よりも「富士」を選んだことに危機感を抱いた可能性 「協会幹部は朝青龍の前例もあるだけにピリピリムード」と関係者
【白鵬氏が九州場所に姿を見せるのか】元弟子の草野が「義ノ富士」に改名し、「鵬」よりも「富士」を選んだことに危機感を抱いた可能性 「協会幹部は朝青龍の前例もあるだけにピリピリムード」と関係者
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト/目撃者提供)
《前橋・小川市長が出直し選挙での「出馬」を明言》「ベッドは使ってはいないですけど…」「これは許していただきたい」市長が市民対話会で釈明、市議らは辞職を勧告も 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン
維新に新たな公金還流疑惑(左から吉村洋文・代表、藤田文武・共同代表/時事通信フォト)
【スクープ!新たな公金還流疑惑】藤田文武・共同代表ほか「維新の会」議員が党広報局長の“身内のデザイン会社”に約948万円を支出、うち約310万円が公金 党本部は「還流にはあたらない」
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《ほっそりスタイルに》“ラブホ通い詰め”報道の前橋・小川晶市長のSNSに“異変”…支援団体幹部は「俺はこれから逆襲すべきだと思ってる」
NEWSポストセブン
東京・国立駅
《積水10億円解体マンションがついに更地に》現場責任者が“涙ながらの謝罪行脚” 解体の裏側と住民たちの本音「いつできるんだろうね」と楽しみにしていたくらい
NEWSポストセブン
今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン
柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン