芸能

新・牡丹と薔薇 「メス猫」「カマキリ野郎」など過激台詞連発

カオスな展開で話題の『新・牡丹と薔薇』(公式HPより)

 2004年、最高視聴率13.8%をマークするなどブームを巻き起こした昼ドラ『牡丹と薔薇』が12年ぶりに復活。第二弾が昨年11月から放送され、話題を集めている。続編ではないが前作同様、ドロドロの展開、過激な台詞は相変わらずだ。カオス過ぎるストーリーを振り返りつつ、同ドラマの見所をコラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 そんなわけで、ドロドロ路線でおなじみのフジテレビ系昼ドラ『新・牡丹と薔薇』が元気よくドロドロしている。なんたって、脚本は前作『牡丹と薔薇』で大河内奈々子と小沢真珠の顔合わせで姉妹の愛憎をこれでもかと書ききった中島丈博。嫉妬に目をらんらんと輝かせた小沢真珠が夫(西村和彦)に「狂牛病が心配だからよーく焼いたのよ」と牛革財布のステーキを出した衝撃シーンをご記憶の方も多いと思う。あれから12年。中島先生、今回も絶好調である。

 物語の発端は、昭和57年。高校生の眞澄(美山加恋)が妊娠したこと。恋人は交通事故死してしまい、女優の母(山口いづみ)に相談もできず、ついに臨月を迎えた眞澄は嵐の夜に出産。生まれた女の子は養子に出された。その後、小日向家の大金持ちのバラ園オーナーの妻となり、先妻世奈子(田中美奈子)が生んだ娘ぼたん(黛英里佳)と、結婚後自分が生んだ美輪子(逢沢りな)と四人で幸せに暮らしていた眞澄(成人後は伊藤かずえ)。

 だが、美輪子は墓地の管理人多摩留(戸塚純貴)と深い仲になったが、あっという間に嫌いになり、彼を避けるようになった途端、ストーカー行為をされる。そしてついに多摩留は、美輪子の住む豪邸に侵入、美輪子をかばったぼたんを刺殺。家は全焼してしまう。

 これだけでも大事件続きで大河ドラマができそうだが、ここまでをたった15話でぶっとばす勢いはさすが昼ドラ。美山加恋がおとなになったら、伊藤かずえになっていたというのも素晴らしい。しかも、その合間に美輪子は多摩留に池の金魚を「呑みなさいよ!」と命令したり、ぼたんが奔放な美輪子を「このサカリのついたメス猫!!」ととても清楚なお嬢さんとは思えない言語感覚でののしるなど名セリフが炸裂。目が離せない展開が続いているのだ。

関連記事

トピックス

ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン