「新次郎は子供の前で妻の悪口を絶対に言わない。それどころか、新次郎は、娘の千代の前であさを褒めますよね。あさが寝ているとき、千代に『お母さんにお礼を言うんやで』みたいなことを言っていて。そういうところがすごいステキです。
うちの夫なんて私がいない所で子供に『ババアはまた飲みに行っているのか』と言っているらしく(笑い)。飲み会といっても仕事上のなんですけどね」
役柄上は新次郎より雁助派のうめを演じる友近もこう言う。
「仕事に理解があるのは大きいですよね。だからあさはあそこまでのびのびと自由にできる。私も実際に男性とつきあうときは、そこをいちばん優先して考えます」
妻の自由を認める器の大きさに絶賛の声が多い。漫画家のカトリーヌあやこさんは、器が大きいからこそ、今はあまり働いていなくても、出世する男と太鼓判を押す。
「もし私と結婚したら、新次郎は働かざるを得ません。新次郎は、あさをはじめ誰に対しても必ず肯定する。対人能力にものすごく長けています。うまく商談をまとめてきそう。営業職につけば、絶対出世するはずです」
◆働かないとやっぱりきつい
理想の夫を絵に描いたような新次郎だが、いくら資産家でも働かないという点については、先週の主婦の声と同様に「ナシ」という声が多い。友近はこう言う。
「家業にポジションがあって、手伝っているからギリギリいいですけど、資産家でなくて、全くの無職だったらダメですよ」
新次郎の器の大きさに惹かれている沖さんも同意見だ。
「働いている女性は、夫が家にいてくれてありがたいと思う人もいるかもしれませんが、専業主婦からしたら、働かない夫はきつい」
カトリーヌさんは、新次郎の金銭感覚に疑問を感じる。
「炭坑に行ったときも、今でいうならリムジンをチャーターしたような豪華な籠に乗っていましたし、幼なじみには、お金を財布ごとあげようとするし…働いていないのにあの金銭感覚は、夫にすると危険です。ネットで爆買いしたり、いらない通販ものをたくさん買ったりしそう」
働きぶりについては、夫としてナシという声が優勢だ。
はからずも浮かび上がったのは、「働かざる夫」に対する容赦ないきつい考え方。しかし、その新次郎は炭坑会社の社長に就任する展開に! 果たして仕事が続くのかも気になるところだが、完璧な夫への階段を上り始めているのは間違いないだす!
※女性セブン2016年2月11日号