貯金も始めたという
野呂:あの時の『ロンドンハーツ』は、なぜグイグイいけたかというと、テレビに映る機会は今日しかないと思っていたからです。もう芸能界を辞めようと考え始めていた時期でした。だから、最後のチャンスという気持ちで臨んだんです。
あの放送が、私にとって転機になりました。あれがなかったら、一生地上波に出られなかったかもしれない。『ロンドンハーツ』の出演を機に収入が増えて、それまで実家に住んでいたんですけど、一人暮らしができるようになりました(笑い)。
――有吉さんのアドバイスのおかげ?
野呂:まさにそうですね。有吉さんの本、『お前なんかもう死んでいる』(双葉社)はバイブルなんですよ。私みたいなに伸び悩んでいる人がいたら、ぜひ読んでもらいたいです。
本の影響で貯金を始めました。有吉さんは仕事がなくなっても、なぜ10年間も芸能界で生き延びられたかというと、貯金していたからなんです。だから、何かあった時に貯えがないといけないなと思って、月の収入の3分の1を貯金することに決めました。
――SDN48を辞めてメディアの露出が少なかった頃、何をしていましたか?
野呂:1年半くらい、小劇場で舞台をしていました。それはありがたかったんですけど、バラエティーも好きだったし、メディアに出たいと思っていたから。このまま終わっちゃうのかなと思うと、不安でした。
――苦しかった?