芸能

小籔千豊 夫婦別姓賛成派の意見に「なるほど!」と思えない

吉本新喜劇座長の小籔千豊

 イキる、とは調子に乗る、勢いづく、威張る、偉そうにするなどの意味。吉本新喜劇・座長の小籔千豊(こやぶ・かずとよ)は「イキる奴」が嫌いだという。その小籔が、夫婦別姓について語った。

 * * *
 年末に「民法の夫婦同姓の規定は合憲」との判決があって、「同姓か別姓か」で色々言われていますね。僕としてはホンマに基本的には「どっちでもええ」と考えてます。夫婦別姓に反対ではないし、それを阻止したいわけでもないですけど、それでも別姓賛成の人の意見を聞いて「なるほど!」と思える理由に出合えてないです。逆に「ん?」って思うものがあります。
 
 たとえば「昔は名字がなかったから、一つの名字・家名にこだわらんでええやん。そんな歴史の浅い制度を後生大事にせんでも」とか言われますけど、素朴な疑問というか、一番名字に固執しているのは、その人たちじゃないの? こだわっていないなら、今までの流れでええんちゃうかなとか思うんですよ。

「先進国で夫婦同姓は日本だけ」……知らんて。何でもかんでも外国のマネする必要はあります? それやったら銃OKの国はほとんどないから、アメリカも銃を廃止にせなアカンはずだし、大麻を合法化する国があるから日本もそうせなアカン、とはならないでしょ。

「事務手続きが面倒くさい」「女性が離婚した時もややこしい」といった意見もありますけど、いやいや、あなた個人の「面倒くさい」で法律変えるってどうなん? 引っ越ししたり、車買ったり手続きってたいがい面倒ですし。

 それが通ってしまうなら僕も言いたいことはありますよ。僕は背が高いから、新幹線の座席の背もたれのカーブが身体に合ってないんですよ。どうしても姿勢悪うなる。それを「デカいヤツのために全車両の座席を作り直すべきだ」と訴えて、賛成してくれます?

 それとウチの家系は牛・豚・鶏を食べないんですが、「飲食店は肉ばっかり使ってるやないか! 法律でどの店も必ず肉を使ってないメニューを作れ!」と、菜食主義者ばかり集まって裁判所に乗り込んでも、その主張に「なるほど、そうや!」って膝を打ってくれます?

 そんなのは一個人の話であって、マイノリティの意見を無条件になんぼでも通すと、まとまるものもまとまらなくなるでしょ。平等を訴えるのはすごく素敵なことやけど、何でもかんでも「平等」という武器を振りかざして、そうでもないもんまで変えるのはよくないと思いますね。もちろん、長く続いてきたものでも変える必要があるものはいっぱいあって、女性の参政権とかは変えるべくして変えたものだと思います。

関連キーワード

関連記事

トピックス

(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
熱を帯びる「愛子天皇待望論」、オンライン署名は24才のお誕生日を節目に急増 過去に「愛子天皇は否定していない」と発言している高市早苗首相はどう動くのか 
女性セブン
神田沙也加さんはその短い生涯の幕を閉じた
《このタイミングで…》神田沙也加さん命日の直前に元恋人俳優がSNSで“ホストデビュー”を報告、松田聖子は「12月18日」を偲ぶ日に
NEWSポストセブン
「台湾有事」よりも先に「尖閣有事」が起きる可能性も(習近平氏/時事通信フォト)
《台湾有事より切迫》日中緊迫のなかで見逃せない「尖閣諸島」情勢 中国が台湾への軍事侵攻を考えるのであれば、「まず尖閣、そして南西諸島を制圧」の事態も視野
週刊ポスト
裁判が進むにつれ山上徹也被告にも徐々に変化があらわれたという(写真/共同通信社)
《引き金を引くことを生きる目的に》山上徹也被告が法廷で初めて感じた“安倍元首相の命を奪った”という強烈なリアリティー 鈴木エイト氏が傍聴席で見た“犯人の実像”
週刊ポスト
ハワイ別荘の裁判が長期化している(Instagram/時事通信フォト)
《大谷翔平のハワイ高級リゾート裁判が長期化》次回審理は来年2月のキャンプ中…原告側の要求が認められれば「ファミリーや家族との関係を暴露される」可能性も
NEWSポストセブン
今年6月に行われたソウル中心部でのデモの様子(共同通信社)
《韓国・過激なプラカードで反中》「習近平アウト」「中国共産党を拒否せよ!」20〜30代の「愛国青年」が集結する“China Out!デモ”の実態
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《自宅でしっぽりオフシーズン》大谷翔平と真美子さんが愛する“ケータリング寿司” 世界的シェフに見出す理想の夫婦像
NEWSポストセブン
山上徹也被告が法廷で語った“複雑な心境”とは
「迷惑になるので…」山上徹也被告が事件の直前「自民党と維新の議員」に期日前投票していた理由…語られた安倍元首相への“複雑な感情”【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(時事通信フォト)
《潤滑ジェルや避妊具が押収されて…》バリ島で現地警察に拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26) 撮影スタジオでは19歳の若者らも一緒だった
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(Instagramより)
「球場では見かけなかった…」山本由伸と“熱愛説”のモデル・Niki、バースデーの席にうつりこんだ“別のスポーツ”の存在【インスタでは圧巻の美脚を披露】
NEWSポストセブン
モンゴル訪問時の写真をご覧になる天皇皇后両陛下(写真/宮内庁提供 ) 
【祝・62才】皇后・雅子さま、幸せあふれる誕生日 ご家族と愛犬が揃った記念写真ほか、気品に満ちたお姿で振り返るバースデー 
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! プロ野球「給料ドロボー」ランキングほか
「週刊ポスト」本日発売! プロ野球「給料ドロボー」ランキングほか
NEWSポストセブン