芸能

人気セクシー女優が確執乗り越え末期がんの父を看取るまで

家族の形も人それぞれ(河北ゆめTwitterより)

「娘がAV嬢」と知った父親のショックは、図り知れないものだろう。だがなかには親と和解し、父の死を看取ったAV嬢もいる。

『夫に隠れて接吻にハマる人妻たち 白昼の情事』など、数々のAVに出演している河北ゆめ(27)の取材に行くと、なんと隣に母親がいた。

「AVのことは、娘からカミングアウトしてきました。何をいっても聞きませんから、最近は『年がいったら使えなくなるから、昼間の仕事のことも考えなさいよ』とだけいってます」

 こう母親は笑う。だが、父親との関係は一筋縄ではいかなかった。本人がいう。

「父にはキャバクラの話まではしていて、AVのことも薄々気づいていたようですが、気が弱いので私に直接いってくることはなかった。でもお酒を飲むと『いつまでそんな仕事してるんだ!』って何度か殴り合いのケンカになったことがありました」

 そんな父親に大腸がんが見つかったのは、昨年5月のことだった。

「父があまりに『腰とお腹が痛い』というので病院に行くと、すでにステージ4の末期で余命1~2年とのことでした」

 父親が家に戻ってからは、河北も友人宅を泊まり歩くのをやめ、実家で家族と一緒に過ごした。しかし、今年1月に再び入院。それからはAVの仕事を休み、母親や姉と交代で看病にあたった。亡くなる1週間前には「いつかヴァージンロードを一緒に歩くんだ」という父の言葉を思い出し、安いウエディングドレスを買って、父に着て見せた。

「驚いていましたが、きれいだよ、といってくれた」

 そして1月23日、河北が1人で泊まり込んでいたときに、父は逝った。

「それまで父に感謝の言葉をいったことがなかったから、『今まで心配ばかりかけてごめんね。これからはお父さん、お母さんに心配かけないように頑張るね。ありがとう』と声をかけました。すると父が私の手を握り返してくれて。涙が止まりませんでした」

 河北のその言葉に安心したのか、父親はそのまま息を引き取った。

 ただしこれを機にAVから足を洗うかと思いきや、「AVの世界で有名になりたいという夢が諦められないので、またAVで頑張ってみます」とのこと。

※週刊ポスト2016年2月19日号

トピックス

俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
AIの技術で遭遇リスクを可視化する「クマ遭遇AI予測マップ」
AIを活用し遭遇リスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」から見えてくるもの 遭遇確率が高いのは「山と川に挟まれた住宅周辺」、“過疎化”も重要なキーワードに
週刊ポスト
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト