芸能

ミュージカル界のプリンス山崎育三郎 TV進出でも活躍のワケ

山崎育三郎、なぜテレビでも人気?

 ミュージカル俳優として注目を集め、最近、ドラマなどでも活躍が目立つ山崎育三郎(30才)。最近では元モーニング娘。安倍なつみとの結婚でも話題となった。その魅力についてテレビ解説者の木村隆志さんが分析する。

 * * *
 山崎さんは小学生時代にミュージカル俳優を志し、10代で東邦音大付属校やアメリカ留学で学びながら舞台経験を積んだ本格派。20代に入ると早くもトップ俳優となり、シーンをけん引してきたミュージカル界の若手第一人者です。昨年、30歳を迎える直前になって、ついに映像の世界へ本格参戦しました。

 ドラマデビュー作の『THE LAST COP/ラストコップ』(日本テレビ系)ではテロリスト役、『下町ロケット』(TBS系)では社長を裏切る技術者役と、立て続けにヒールを演じましたが、本来は華のあるベビーフェース。ミュージカルでは、『レ・ミゼラブル』のマリウスや『ロミオ&ジュリエット』のロミオ、『ミス・サイゴン』のクリス、『モーツァルト!』のモーツァルトなどの大役を次々に演じてファンを魅了しただけに、ドラマでのヒール役はギャップがあって新鮮でした。

 さらに、現在放送中の『お義父さんと呼ばせて』(関西テレビ、フジテレビ系)では残念なナルシスト男、『悪党たちは千里を走る』(TBS系)では恐妻家で金欠のADと、ユーモラスな役柄に挑んでいます。ともに、今にも歌って踊り出しそうなコミカルなキャラで、共演の遠藤憲一さんや渡部篤郎さん、ムロツヨシさんを食うシーンもあるなどインパクト十分。見る人の目をクギづけにするキレのある動きや発声の強さは、ミュージカル俳優の大先輩・市村正親さんを彷彿させるものがあります。

 山崎さんの魅力は、役柄のふり幅やキレのある動きだけではなく、見る人に「この人は演じるのが楽しくて仕方がないんだな」と感じさせられること。ミュージカルと映像作品では当然ながら、発声、表情や動作、ヘアメイク、観客やカメラの有無、一発本番かリテイク有りかなど多くの面で違いがありますが、山崎さんはノリノリの演技でその差を楽しんでいる様子を伝えています。

 実際、唐沢寿明さん、阿部寛さん、渡部篤郎さんなどの大物俳優と対峙するほど演技が熱を帯び、生き生きとした姿を見せています。私自身、舞台の会見で何度かお会いしたことがありますが、山崎さんは謙虚ながら「1つの型にハマるのではなく、毎回新しい自分で勝負したい」と語る熱い人柄の持ち主でした。

関連記事

トピックス

中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
愛子さま、初の単独公務は『源氏物語』の特別展 「造詣が深く鋭い質問もありドキっとしました」と担当者も驚き
愛子さま、初の単独公務は『源氏物語』の特別展 「造詣が深く鋭い質問もありドキっとしました」と担当者も驚き
女性セブン
“くわまん”こと桑野信義さん
《大腸がん闘病の桑野信義》「なんでケツの穴を他人に診せなきゃいけないんだ!」戻れぬ3年前の後悔「もっと生きたい」
NEWSポストセブン
中森明菜
中森明菜、6年半の沈黙を破るファンイベントは「1公演7万8430円」 会場として有力視されるジャズクラブは近藤真彦と因縁
女性セブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
報道陣の問いかけには無言を貫いた水原被告(時事通信フォト)
《2021年に悪事が集中》水原一平「大谷翔平が大幅昇給したタイミングで“闇堕ち”」の新疑惑 エンゼルス入団当初から狙っていた「相棒のドル箱口座」
NEWSポストセブン
昨年9月にはマスクを外した素顔を公開
【恩讐を越えて…】KEIKO、裏切りを重ねた元夫・小室哲哉にラジオで突然の“ラブコール” globe再始動に膨らむ期待
女性セブン
稽古まわし姿で土俵に上がる宮城野親方(時事通信フォト)
尾車親方の“電撃退職”で“元横綱・白鵬”宮城野親方の早期復帰が浮上 稽古まわし姿で土俵に立ち続けるその心中は
週刊ポスト
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者
【新宿タワマン刺殺】ストーカー・和久井学容疑者は 25歳被害女性の「ライブ配信」を監視していたのか
週刊ポスト