遠藤憲一一覧

【遠藤憲一】に関するニュースを集めたページです。

高木ブーが語ったドリフ不仲説
ドリフターズ不仲説に高木ブーが答える「ぼくらには序列があった」
 2020年にこの世を去ったザ・ドリフターズのメンバー・志村けんさんの半生を描いたドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』(フジテレビ系)が12月27日に放送される。そこでドリフメンバーの高木ブー(88才)、仲本工事(80才)と、高木役を演じた加治将樹(33才)、仲本役を演じた松本岳(28才)による座談会の様子をお届け。NEWSポストセブンで報じた全3回の対談企画の“延長戦”を公開する。 最終回となる今回は、“禁断”の話題。ドリフメンバーの不仲説について真相を明かす。《延長戦全3回中3回》 * * *松本岳(以下、松):今回のドラマは現場も和気あいあいとして、撮影がとっても楽しかったんです。高木ブー(以下、高):えっ? 長さん(いかりや長介役の遠藤憲一さん)怖くなかったの?加治将樹(以下、加):遠藤さん、めちゃくちゃお優しいんですよ。「本番でズンドコ節のステップちゃんと踏めるかなぁ。心配だなぁ」なんて言いながら、楽屋でにこにこ話しかけてくださったりして。高:そうそう(笑い)。ズンドコ節がいちばん下手くそなのは長さんだったからね。松:遠藤さんはびっくりするくらい優しい方です。でも、いかりやさんとして役へ入った途端にピシッとされて、芝居では本当に怖かったです。加:佇まいやしゃべり方に、何度も“いかりやさんがいらっしゃる!”と背筋が伸びる瞬間がありました。松:ぼくも何度も何度もドキッとしました。リーダーとして怖い存在ではあるんですが、ぼくらを包み込んでくれる大きな存在でもあった。遠藤さんの役への入り込み方は半端じゃなかったです。高:実際の長さんはね、すっごく怖いの。ぶつぶつ、がみがみ小言が多くて(笑い)、ぼくなんか年中怒られていたんだけど、実は長さんって2回怒るんだよ。知らないでしょう? 『8時だョ!全員集合』をやるにはスタッフやら聖歌隊やら、最低100人くらいのチームが公会堂にいるんだけど、毎週顔を合わせるチームだし、それだけ人が集まれば現場の緊張感が途切れることがあるんだよね。そういう時に怒るのは、ぼくに対してなの。仲本工事(以下、仲):現場を引き締めるための見せしめとしてね。まぁ、ブーたん以外は怒られるのがいやでみんなさっさといなくなっちゃう、っていうのもあったけど(笑い)。高:初めは気付かなかったんだけど、失敗しちゃった時に「本当に怒っているんだぞ!」と叱られて「あれ!?」って……。仲:それを聞いて、笑っちゃったよ。高:見せしめと本気は、半々くらいだったかな。長さんは現場も本番も仕切らないといけないから大変だったと思うけど、とにかくぼくはよく怒られた。加藤(茶)や志村(けん)は出番も多かったけど、志村なんかが怒られる姿はあまり記憶にないな。仲:自分の役どころについては各々で考えていたし、いかりやさんもそこはぼくらに委ねて舞台について何か小言を言うようなことはなかったね。高:うん、そこは個々を尊重してくれていた。「ドリフターズって仲が悪いんですか」とよく聞かれたりするんだけど、そんなこと全然ない。松:毎週の生放送に地方での営業と年中一緒に過ごされる仲間として、もはや兄弟のような、親戚のような。高:まったくそうよ。年長組に長さんとぼくがいて、ぼくらの10年くらい下に仲本と加トちゃん、その10年くらい下に志村がいる。ドリフはこのバランスが絶妙だったの。加:約20年の年の差があったんですね。高:志村も力があがってきて、そうなれば人間、言いたいこともあるじゃない。このやろうと憤ることも内心あったんじゃないかと思うよ。だけど、世代が離れていたことでグループのバランスが取れていた。ドリフの中に序列というものがしっかりあったから。仲:ぼくらは序列をはみ出したギャグは絶対にやらなかったしね。もしおもしろいなと思うアイディアが何か浮かんでも、序列が崩れるならやらなかった。だからドリフのコントはずっと続いたんだと思う。たとえば、警官などでも序列があるでしょう? そこからおまわりさんのコントができるし、5人の序列をいろんな設定に当てはめていける。高:でも5人の人間が集まって序列があればいいってもんじゃない。やっぱり、長さんみたいな人がリーダーにいないとだめ。あんな人はいないんだけどね……。長さんには怒られてばっかりだったけど、『ドリフ大爆笑』の雷様は長さんがぼくを前面に出すために考えてくれたキャラクター。視聴者の反応もよくてぼくもやっていて楽しくて、年賀状に長さん、仲本、ぼくの3人の雷様の絵を描いたこともあったな(笑い)。仲:雷様のコントは9月に放送された『ドリフに大挑戦スペシャル』(フジテレビ系)でもカミナリの2人と新作を披露したよね。高:雷様の新作コントは23年ぶりだったんだってね! 長さんが作ってくれた雷様を今度はぼくが引っ張って、これからも大事に育てていきたいな。加・松:ひとつ素朴な疑問なんですが……。雷様のコスチュームは高木さんだけ、いつもパンツがハイウエストじゃありませんか?高:ふふ。あれはぼくだから、なの(にやり)。【プロフィール】高木ブー(たかぎ・ぶー)/現在のザ・ドリフターズのメンバーの中では最年長。ウクレレ奏者としても知られており、先日、「日本武道館に出演した最高齢アーティスト」の記録を更新した。仲本工事(なかもと・こうじ)/ドリフターズメンバー随一の運動神経を持ち、体操コントではバク転が名物に。現在、東京・目黒で居酒屋『仲本家』を経営中。加治将樹(かじ・まさき)/大きな身体とコミカルな芝居を武器にドラマ、舞台で活躍中。日本テレビ系ドラマ『二月の勝者−絶対合格の教室−』に出演中。1月28日からは舞台『マーキュリーファー Mercury Fur』の出演を控える。松本岳(まつもと・がく)/月曜ミステリーシアター『名もなき毒』でデビュー。スーパー戦隊シリーズ「手裏剣戦隊ニンニンジャー」ではアオニンジャー役を好演。以降も話題作で活躍中。◆志村けんさんの半生を描いたフジテレビ系ドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』が12月27日に放送される。志村けん役を山田裕貴が演じるほか、いかりや長介役を遠藤憲一、加藤茶役を勝地涼、高木ブー役を加治将樹、仲本工事役を松本岳が演じる。ザ・ドリフターズのメンバーに取材を重ねて完成したファン待望の一作となっている。取材・文/渡部美也 撮影/中村功 写真提供/フジテレビ 志村けんさんがリーダー・いかりや長介さんに弟子入りを志願するシーン。訪ねたが留守だったため、いかりやさんが帰ってくるまで雪の中で数時間待ち続けた(写真/フジテレビ提供) 写真11枚 毎週木曜午後3時から始まるネタ会議は翌朝になることもあったという。爆笑の渦を生み出すための会議も忠実に再現(写真/フジテレビ提供) 写真11枚
2021.12.27 16:00
NEWSポストセブン
話題のCM美女・駒井蓮「初めて挑戦した博多弁に注目して」
話題のCM美女・駒井蓮「初めて挑戦した博多弁に注目して」
 今年ブレイク必至な新生美女の素顔は──パナソニックのCMで綾瀬はるか・遠藤憲一らと共演した駒井蓮(19)は、祈りの老舗はせがわ「ずっと、大好きです」篇のCMに出演している。「お仏壇のCMですが、大切な人への愛を身近な感じで伝えることがテーマだったので今までのCMとは違う、ほんわかした雰囲気になっています。初めての博多弁が難しかったですが、実はちょっと憧れていたので嬉しかったです」 中学2年の時にスカウトされ、2018年に『名前』で映画初主演。今年公開予定の河瀬直美監督の最新映画『朝が来る』にも出演する。「お家で過ごす時間が増えてからたくさんテレビを見るようになって、自分に何ができるかを色々と考えました。出演させていただいているCMが映像として観る人の心に残ることで、その企業のイメージにつながればいいなと責任感を感じながら頑張ってます」◆祈りの老舗はせがわCM「ずっと、大好きです」篇「しわとしわを合わせて幸せ」でおなじみのはせがわの新CM。駒井が仏壇に向かってやさしく話しかける。スタッフこだわりの映像の美しさにも注目。【プロフィール】こまい・れん/2000年生まれ、青森県出身。168cm。2014年に「ポカリスエット」のWeb CMでデビュー。◆取材・文/高倉文紀※週刊ポスト2020年5月22・29日号
2020.05.19 07:00
週刊ポスト
【動画】橋本環奈と片寄涼太のキスシーンに遠藤憲一は…
【動画】橋本環奈と片寄涼太のキスシーンに遠藤憲一は…
 映画『午前0時、キスしに来てよ』の先行上映舞台挨拶が行われ出演者の片寄涼太さんと橋本環奈さん遠藤憲一さん、新庄毅彦監督らが登場しました。新庄監督が「自分史上最高にいいシーンが撮れた!!」と振り返ったのがマスクをした片寄さんが橋本さんにキスをするシーン。そんな新庄監督のセレクトに対し、遠藤さんは「俺がマスクしていると完全に強盗」と語り、場を盛り上げていました。
2019.12.20 07:00
NEWSポストセブン
舞台挨拶は盛り上がった
橋本環奈と片寄涼太のキスシーンに遠藤憲一は……
 映画『午前0時、キスしに来てよ』の先行上映舞台挨拶が行われ、ダブル主演のGENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太と女優・橋本環奈が登場した 同作は『別冊フレンド』で連載中のみきもと凛氏の同名コミックを実写映画化。一般的な女子高生・花澤日奈々(橋本)と、国民的人気スターの綾瀬楓(片寄)の“格差恋”をテーマにした作品だ。 イベントには、出演者の眞栄田郷敦、遠藤憲一、そして新城毅彦監督も登場。今回、新庄監督が「自分史上最高にいいシーンが撮れた!!」と振り返ったのが、マスクをした片寄が橋本にキスするシーン。そんな新庄監督のセレクトに対し、遠藤は「俺がマスクしていると完全に強盗」と語り、場を盛り上げた。撮影/小彼英一
2019.12.15 16:00
NEWSポストセブン
古田新太、伊集院静氏… 一流表現者に共通する「原動力」
古田新太、伊集院静氏… 一流表現者に共通する「原動力」
 作家、俳優、演出家、ミュージシャン……表現することを生業とする人のなかでも、一流と呼ばれる人たちはどこが違うのか──。プレッシャーがかかり、ノルマに追われる生活のなかで、モチベーションを保ち続けるのに必要なものはなんなのか。表現者ならずとも、ふと我が身を省みて、彼らの尽きないエネルギーについて不思議に思うことはないだろうか。このほど刊行されたインタビュー集『硬派の肖像』の中で、俳優の古田新太や作家の伊集院静氏など表現者31人に対面し、それをまとめたインタビュアー・水田静子氏はこう語る。「根底に怒りというものがありますね。伊集院静さんにしても、社会に対しての怒り、自分自身に対しての怒りが感じられた。怒りとは枯渇感でもあって、それが作家としての原点になっていると思います」 インタビュー内で伊集院氏は2011年の東北大震災を例に挙げ、誰も責任を負わないことに真っ先に声を上げ、こう語っている。〈電力会社、政治家、学者、テレビ・メディア、寄付金の額を言う、アメリカの悪しきチャリティの真似をする有名人……まざまざと卑しさを見せつけられた。彼らには誇りがない〉 一方で伊集院氏は〈おのれ以外のために何かをする、それが生きるということ〉とも語っている。常に下からの目線を忘れない理由には、挫折と苦労を味わってきた半生があるからだろうとして、水田氏は言う。「応募した小説が酷評を受けたことで落胆し、執筆をやめた。そこに妻だった人との別れが重なり、一時は幻聴を聞くほど壊れていた。世の中は個人の悲しみなどとは関係がなく、平然と動いていると知った。放浪もした。でもその間にどこかの書評が、彼の小説を褒めていたんです。たった2行ほどの記事が伊集院さんを救い、勇気づけることになった。 大切に切り取って机の前の壁にずっと貼っていたとおっしゃっていました。人生にはそんな瞬間があるのだと思います。伊集院さんの人を見る眼差しが優しく、書かれるものが心に沁みるのは、こういった、さまざまな感情にまみれながら生きてきたからだろうと思います。〈世の中の約7割の人は、人生がうまくいかない、夢が叶わない。私はそういう人たちに向けて書いている〉という言葉は、ずしりと胸に響きました」  芝居に賭け、芝居を愛して生きている古田新太。インタビュー内で〈最近は小劇場でさえわかりやすい芝居ばかりで、全然面白くないんです〉と手厳しく語っている。「芸に対してまじめで一途な古田さんは、若手の俳優さんらにも慕われる存在ですが、印象的な言葉がありました。〈撮影が終わるとさっさと帰る役者がいる。彼らに言いたいのは、コンビニで弁当を買って家でくつろいでいる間に、外でとんでもなく面白いことが起こっているかもしれないぞ……ということ。夜の巷で大げんかが起こっているかもしれないし、それに巻き込まれることがあるかもしれない。役者はそうやって一瞬、一瞬、世の中を肌で感じて生きないとダメ〉だと」『硬派の肖像』で、この2人の他にも遠藤憲一、蜷川幸雄、佐藤浩市、市川海老蔵、岸谷五朗、中井貴一ら表現者31人にインタビューした水田静子氏曰く、全員が何かしらの怒りを抱えていて、それがエネルギーの源になっていると感じたという。怒りや挫折といったドロドロとしたものに蓋をして、合理的に上手に生きられる人もいる。 また、そうした生き方をスマートだと考えるのが昨今の風潮だ。だが、本当にそうだろうか。「のほほんと、さほどの苦労をせずに生きてきた人にはないもの、それが怒りと挫折でしょう。怒りと挫折は背中合わせ。一流の表現者、一流の仕事師たちは、そのふたつをバネにして、餓え、葛藤しつつ道を切り拓いてきた。一見、“今風”に、格好よく生きている人たちには得られない、人生の厚みと深みでしょう」 怒りと挫折を糧にしてあきらめず懸命に生きる硬派な男たち。日々、仕事をするなかで迷い、壁にぶつかったとき思い出すと、力をもらえるかもしれない。【プロフィール】みずた・しずこ/静岡県生まれ。出版社・編集者を経て、フリーランスのインタビュアー・ライターとなる。幅広い媒体で芸能をはじめ、表現世界に生きる人々のインタビュー記事を執筆。単行本のプロデュース、執筆も手がける。また、作家としても活躍し、小説『喪失』にて第1回ポプラ社小説新人賞特別賞を受賞。現在、WEBインタビューサイト「人、語りて」の主宰として、発信準備中。
2019.11.10 16:00
NEWSポストセブン
遠藤憲一が語る芝居人生 三池崇史監督に掴みかかった過去も
遠藤憲一が語る芝居人生 三池崇史監督に掴みかかった過去も
「遅咲きの名優」と言われることが多い、俳優・遠藤憲一(58)。今ではテレビにCMに、そしてナレーションなどに引っ張りだこだ。「有名になるとかより、ひとりの表現者であり続けたい」──そう語る彼は、なぜ俳優の道を志し、今の自身の活躍をどう考えているのか。この10月に発売された、表現者31人に迫ったインタビュー集『硬派の肖像』に収録された遠藤の声を抜粋してお届けする。 * * *「俺でいいんですかね」 強面の顔がゆるんで、照れるように遠藤憲一は言った。「こういうお洒落な雑誌に呼んでもらえるのって、慣れてなくて」 気づけばこの数年、話題のドラマや映画のそこかしこにこの人はいる。多忙で同時期に二本の撮影をしている状態が常であるといい、依頼される役柄も多様。あるときはクールな刑事、あるときは亡き母を思慕する中年男、あるときは著名な塾講師、あるときは人情味あふれる父親……と演じ分け、独特な強い印象を投げかける。「いやもう、必死なだけです。仕事がまったくない時代があったんで、仕事をもらえるというだけですごくうれしいんですよ」 その幅の広さから、「器用な役者」だといわれることも多いが、本人は「まったく逆です。とてつもなく不器用で」と、声に力を込めた。「だから一個、一個の作品がオーディションだと思ってるんです。若いころ、受けては落ちてを繰り返してたからいつも不安だった。年がら年中、傷ついてたもんだから、ヘンに悪いほうにとるようになっちゃったのかもしれないね。その癖が今も抜けなくて、もしもこの一作で失敗したらあとがない、油断したらだめになるといつも思っていて……」 人気俳優といわれてもいまだ自覚がなく、「俺ってちっちぇえなと思う」と言った。「臆病だな、これでいいんだろうか、とかしょっちゅう思ってるんです。だから下準備をきっちりしていかないと落ち着かなくて、台本をもらうと完璧に覚えます。真っ先にやるのはね、漢字を調べること。自分、高校1年を2学期の初めで中退してるんで、中卒なんです。ツッパリだったんですよ。難しい漢字が読めないんですね。昔、とんちんかんな読み方して、ゲラゲラ笑われたことがあってすっごく恥かいたので、二度とごめんだと思って」 せりふの覚えも得意ではないようだ。「何度も繰り返して努力して覚えるしかないんです。いっぱいいっぱいだけど、手を抜くことを覚えたくない」  俳優の道は、電車の中吊りで「タレント募集」の広告を見てふと興味をもち、応募したことから始まった。「高校をやめてからは、アルバイト三昧でしてね。といってもちょっと嫌なことがあるとすぐやめちゃいまして、こらえ性がないんです。やめ癖がついちゃって目標もないし、むちゃくちゃ怠惰な時代でした。そんなときなんです、広告見たのは。17歳だったかな」 このころのことで、いちばんに思い出すのは父親に殴られた日だという。「ガスの配管工をしてたんですが『親父だって、たいした仕事してないじゃないか』って言ったもんだから、ボコボコにされました。ふだんは穏やかな人なんですけど」 親の心配はわかっていたが、人生がうまく回らず、たえず苛立っていた時期だった。いつも何かに飢えていた。 養成所に入ってまもなく「人間を演じることの面白さ」を肌で知って、初めて心が高揚する。「俳優しかない」。新宿の家賃3万5千円の古アパートを借りて奮闘を始めたが、注目を浴びる40代までは下積みの葛藤が続いた。「あるところでは個性がないと言われ、あるところでは強すぎると言われてましてね、いったい何なんだよって」 20歳で、仲代達矢の主宰する『無名塾』に700人中の5人として合格するが、その栄光を10日で蹴っている。「規則正しい時間の中で皆と長く過ごす、そういう強制的なのがすごい苦手なんで。今なら耐えられますけど」。  そんな自身をまた嫌悪して、新宿の路地裏で飲んだくれもした。だが「自分のやり方は曲げられなくて」、岩場にぶつかるような日々が過ぎていった。「ぐだぐだでしたけど、ほかに逃げ場がなかったし、役者にしがみつくしかなかったから」。目を引く個性がありながら、しかし認められることが少なかった遠藤は、やがて「大きく芝居を開眼させられた」という作品に出会う。『天国から来た男たち』(2001年)だ。40歳になっていた。「仕事したくてしょうがなかった三池崇史監督に、ある店で偶然会って、酔った勢いで『俺を使え!』って掴みかかったんです。翌日、何てことしちゃったんだと青くなったんですけど、まさかの依頼をしてくれまして」 フィリピンの刑務所を借りての、過酷なロケだった。「『そこでウンコして』から始まりましたから(笑)。それまでの自分の芝居が、いかに型どおりで呪縛されたものだったか思い知らされました。三池さんは魂の底のいちばん大切なものを一個、一個、引き出すもののつくり方。ああ、約束ごとなんて何もない、思いつくままにやっていいんだと、どれだけ開放してもらったかしれません」 この業界での生き方までも自由にしてもらったと言い、その後の活躍には目を見張るものがあった。2011年の『てっぱん』(NHK連続テレビ小説)での、一徹で人情味のあふれる父親役では、どこか暴力的な匂いのする遠藤がこれまでにない顔を見せて、女性ファンが急増したといわれる。素に近かったのかもしれない。「素朴な両親の影響も、あるかもしれません。ふたりがすごいと思うのは、人に対しての偏見といった意識、どういう育ちでどういう肩書があってとか、そういうものがまったくなかった。それは自分の中にも、ものの見事にない。よかったと思ってます」  暮らしぶりが上向いた今でも、新宿の下町風情の残る界隈に住み続ける。50代に入った今、男としても脂が乗り、渋さが滲み出るようになった。「有名になるとかより、ひとりの表現者であり続けたいんですよ。あの作品はよかった、いい役者だといわれるのが、いちばんうれしいことなんで。それにはまず残る役者でいなければって思う。同世代の旬な役者たちの中にいつもいたい、そう思ってます」【プロフィール】えんどう・けんいち/1961年、東京都生まれ。1983年『壬生の恋歌』(NHK)でデビュー。その後、数々のテレビ・ドラマの脇役として活躍し、2009年『湯けむりスナイパー』(テレビ東京)で主演、好評を博した。映画でも『その男、凶暴につき』『月はどっちに出ている』ほか、多数の作品に出演。CMやナレーターとして、テレビのドキュメンタリーや映画の日本語吹替版などでも活躍をみせている。近作にNHK大河ドラマ『西郷どん』(2018年)、三池崇史監督・宮藤官九郎脚本の映画『土竜の唄 香港狂騒曲』(2016年)などがある。◆インタビュー・文/水田静子、撮影/KEI OGATA ※初出:雑誌『Precious』2013年7月号
2019.11.04 16:00
NEWSポストセブン
視聴率も好調。月9ドラマ『ラジエーションハウス』
存在感示す平成最後の月9ドラマ 本田翼の箸休め演技も好評
 4月から始まった平成最後の春ドラマが出揃った。新時代にさしかかり、さらなる盛り上がりを見せているが、どのドラマを見続けるかどうかは悩みどころ。「視聴率とギョーカイ人の評価は全然違う」と言うのは、あるドラマのプロデューサーだ。本当に面白いドラマはどれか──ギョーカイ人だけが知っている「ツッコミどころ」を調査する。「ドラマといえば月9」といわれた平成の終わりに、その月9が再び存在感を示している。『ラジエーションハウス』(フジテレビ系・月曜21時)は視聴率ランキングで5位につけた。「主演の窪田正孝(30才)は直前のけがもあって、主役交代かとも囁かれたが、独特の雰囲気がハマっている。芸歴24年目で第2次ブームが来ている山口紗弥加(39才)や遠藤憲一(57才)など主役級の役者たちが脇を固める万全の布陣。本田翼(26才)は相変わらずの演技ですが、芸達者が揃いすぎているので、息抜き要因としてアリですね」(テレビ誌記者) キャスト面で業界の注目を集めているのは『白衣の戦士!』(日本テレビ系・水曜22時)。第1話には、NHK朝ドラ『なつぞら』で広瀬すず(20才)の同級生役を演じる富田望生(19才)やモデル出身の鈴木仁(19才)など『3年A組』(日本テレビ系)で活躍した生徒たちが演技対決を繰り広げる。主演は中条あやみ(22才)だ。「元ヤンキーの新米看護師が活躍するドラマ。局は違うけど『新・ナースのお仕事』というタイトルの方が注目を集めたかも(笑い)。中条は観月ありさ(42才)ほど振り切れていませんが、とにかくかわいいので今後の開花に期待」(前出・テレビ誌記者)『わたし、定時で帰ります。』は9.5%と一桁スタートだったが、内容への評価は高い。「局としては、働き方改革を後押しするような強いメッセージを打ち出したいようですが、『アンナチュラル』や『中学聖日記』を手がけた新井順子プロデューサーには、シビアな問題だからこそポップに仕上げたいという思惑があるようで、吉高由里子(30才)はその世界観にぴったり。現場はユースケ・サンタマリア(48才)が盛り上げていて、チームワークもいい。関係者の評価も高くいい滑り出しです。産休明けキャリアウーマン役の内田有紀(43才)にも期待です」(TBS関係者) ダークホースは『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系・土曜22時)。主演の古田新太(53才)がゲイで女装家の国語教師を演じる。初回視聴率は10.9%と6位につけた。「登場人物のキャラクターがあまりに突き抜けているので、出演者の新しい一面が発見できる、と局内でも話題になっています。 古田さんは舞台で変な格好に慣れているので、もはや貫禄の座長ぶり。休憩時間もオネエ言葉で若い出演者をいじるなどして、笑いが絶えない現場だとか。キンプリの永瀬廉(20才)くんもイケメンと評判です。ジャニーズの後輩、なにわ男子の面倒を見て、お兄ちゃんとして振る舞っているようですね」(別のテレビ誌記者)※女性セブン2019年5月9・16日号
2019.04.29 07:00
女性セブン
テレビ東京ドラマ制作部チーフプロデューサーの阿部真士氏
テレ東ドラマのネット好感度が高い理由 制作部CPが解説
 漫画原作のドラマ化というと、ネットでの反応は否定一色になりがち。ところが4月にスタートする『きのう何食べた?』(原作・よしながふみ)については、SNSで「早く観たい」「神キャスティング」など好意的なコメントが多く見られる。今回に限らず、テレビ東京のドラマに対するネット好感度は高い。なぜ“テレ東のドラマ”は好感度が高いのか? テレビ東京ドラマ制作部チーフプロデューサー・阿部真士氏に話を聞いた。 * * *◆違うことをしていくしか――テレビ東京のドラマに対して好意的な意見が多いが、どう受け止めているのか?阿部:実際はもっと、批判があってもいいと思うんですよね。あまり好意的すぎるのも、ちょっと気持ち悪いじゃないですか。でも批判的なコメントはもちろんゼロではないので、それを見るとものすごい傷つくんですけど(笑)。ただ、それよりも多くの人たちが好意的な声を寄せてくださる。 なぜそうなのかはわかりませんが、企画としては全プロデューサーが「他局ではできないことをやろう」っていうのはかなり前、「ドラマ24」枠(※2005年から続く毎週金曜深夜の連続ドラマ)が立ち上げられた時から言っているので、それはずーっと根強くあると思います。プラス企画自体を“置きに行かない”というか、無難な形に置きに行っちゃうと埋もれてしまう…そうなると「うちでやる意味って、なくない?」って。 そもそも予算も少ないし、人手も少ない中、他局と同じようなことをすると、結果、クオリティは見栄えも含めて劣ってしまうので、だったらやっぱり「違うことをしていくしか、僕らの生きる道はない」という意識はすごいあるんですよね。――視聴者の反響も好意的だが、人気俳優や監督が深夜枠にもかかわらず参加することも目立つ。阿部:「おもしろいことをやらせてくれるから」じゃないですかね。もちろんテレビメディアで、マスに向けてやっているから、完全に手放しで好きにやっていいってわけにはいかないですが。例えば、『みんな!エスパーだよ!』(2013年4~7月)でも園(子温)監督に「ここまではOKですけど、ここからは難しいです」って戦い(笑)もありましたけど、そこはみんな大人なんで話せばわかってくれて…。 ある種プロデューサーと監督、主演だったり出演者だったりが共犯関係になって、誰も観たことのないものを「やっちゃおうぜ!」っていう、そこの“おもしろがり方”が原点になっているような気がしていますね。「テレ東だからさ、頭おかしいこと一緒にやろうよ!」って言ってくださる作り手の方がたくさんいて、そこを毎クール形にすることで、視聴者の方にも楽しんでいただけていると思います。◆周りが見えなくなる――原作の選び方や表現など、よく「テレ東は攻めてる」と言われるが、叱られることもあるのでは?阿部:担当した作品の中では、いろんなところにお詫びに行ったり怒られたりしたのは『エスパー』(『みんな!エスパーだよ!』)が一番で…。「そもそもなんで『TENGA』とか出してるんだ!」ってすごい怒られて、内心「今!?」って(笑)。いろいろあって部分的には一生懸命消す、編集し直す…とかありましたねぇ。 会議なんかで「あれは大人のオモチャだろ!」って言われて、「あれは福祉用品です」ってひたすら言い張るっていう。福祉用品としての描写は一個もないですけどね、言い張りました(笑)。――最近も『さすらい温泉 遠藤憲一』(2019年1月~、水曜深夜放送)で駅などに掲示する交通広告の審査に落ちて、作り直したという話が…。阿部:そもそもメインビジュアルとして考えて、エンケン(遠藤憲一)さんも温泉の話だから「裸の人に囲まれてたい」といったアイデアもあって、入浴姿の女性たちがたくさんいるビジュアルが出発点だったんです。いずれにせよ深夜なので、中吊り広告とかそういうのは予算的にも「どうせできないだろうし」って、制約が必要になる部分は全く考えてなくて。 その後、「交通広告できそうです」って言われた時に、そういう前提だったことを忘れてそのまま「じゃあ、よろしくお願いします」と。あまりよく考えずに「テレビ東京だから、レギュレーションほかよりちょっとユルいのかなあ」とか、思っていました。普通に考えたらそんなことあるわけないのに(笑)。 基本、うちの人たちは僕を含めて、作品のことだけ考えると周りが見えなくなるんで。「え? 審査通らなかったのか」「あれ? ダメだったのか…」って、普通にみんな落ち込みました。そういうところが、みなさんに愛していただけるんですかねぇ(笑)。◆共感がなきゃダメ――先ほど話題に出た『みんな!エスパーだよ!』は超能力、2019年1月クールの『フルーツ宅配便』はデリヘルの話など設定はエッジの利いたものだが、登場人物の心情は立場の違う人間が観ても「共感できる」「わかりやすい」ものが多い。阿部:テレビなので驚かせないといけない。驚いて初めて感動が出てくるというか、驚きが感動に繋がってると思っているので、そこはみんな、そういう意識でやってるんじゃないかと思いますね。「共感される」という点は監督の作家性が出ている部分だと思うんですが、やっぱり伝わらないといけない――でも、共感ってすごく作るのが難しい。その言葉自体を嫌う社会の風潮みたいなものが、今はあります。でも作り手としてマスに向けて発信している以上、テレビっていうのは「共感がなきゃダメだな」って僕自身は思っていますね。――原作再現度の高いキャスティングが大きな話題になっている『きのう何食べた?』は男性カップルの話だが、いわゆるBL(ボーイズラブ)ではなくグルメドラマの側面や “相手を思いやって暮らす”という「日常」を描いている印象。阿部:連載当初から「美味しそうに、ごはんを作るな」って思って見ていました。うちの母親とかも読んでいて、よしなが先生の絵のタッチもすごくきれいなので、とても読みやすい作品です。 現場の熱量は、すごいですよ。もちろん大変さはありますけど、みんなすごく一生懸命「この作品を成功させよう」としている。やっぱり、よしなが先生の原作がすごくしっかりしているので、「それを損なうような作りをしてはダメだ」っていう意識はありますし、だからこそのキャスティング。現場全体から「クオリティ高いものをみんなで作ろうぜ」っていうのを強く感じますね。◆「主人公はごはん」と言う松重豊――テレビ東京でグルメドラマというと、『孤独のグルメ』シリーズ(2012年~)を思い浮かべる人も多い。阿部:『孤独』のチームがすごい優秀だと思うのは、ごはんの撮り方がすごく上手くて――完全にドラマのスタッフが作っていたら、あの作品はできなかったと思うんですよ。元々は情報バラエティの溝口(憲司)監督だからこそ、たっぷり、きれいに見せる――そこが主人公なんだって撮り方。 これは主演の松重豊さんも言っていたことですが、「このドラマの主人公は、ごはんだから。俺はそれを引き立てるために“どう美味しそうに食べるのか?”っていうことでしかないから」って、その割り切りがあったから『孤独』は成功したんだと思います。 実は『深夜食堂』(TBS系、Netflix)と『孤独』以外、大当たりしたグルメドラマってそうないので、どれだけ難しいか…ってこと。『きのう何食べた?』も、大きな可能性があると思ってるんですけど、観ていただかないと育たないので、本当に一人でも多くの人に観てもらいたいですね。
2019.03.30 16:00
NEWSポストセブン
黒木華
なぜ有名女優が集結?テレ東深夜ドラマの豪華ゲストに驚き
 最近、テレビ東京の深夜ドラマのある“異変”に注目が集まっている。それは出演する女優たちが深夜にしてはあまりにも豪華、ということ。テレビ解説者の木村隆志さんがその背景に迫る。 * * * 3月に入って冬ドラマが終盤を迎えつつある中、ドラマ好きの間で、「テレビ東京の深夜ドラマが凄かったよね」という声があがっています。 凄かったのは、「深夜ドラマであるにも関わらず、各話のゲストに主演級の女優が出演していた」こと。終盤に差し掛かった今だからこそ、「テレビ東京の深夜ドラマ、凄くない?」「何でこんなに集められるのだろう」と話題になっているのです。 主演級の女優がゲスト出演していたのは、濱田岳さん主演の『フルーツ宅配便』、光石研さん主演の『デザイナー渋井直人の休日』、遠藤憲一さん主演の『さすらい温泉 遠藤憲一』。それぞれ一話完結形式で週替わりのゲスト女優が出演していますが、確かに豪華であり、時間帯を考えると異例の顔ぶれと言えます。『フルーツ宅配便』には、内山理名さん、成海璃子さん、中村ゆりさん、阿部純子さんらが出演。『デザイナー渋井直人の休日』には、黒木華さん、川栄李奈さん、夏帆さん、池田エライザさん、山口紗弥加さん、内田理央さん、臼田あさ美さん、平岩紙さん、森川葵さんらが出演。『さすらい温泉 遠藤憲一』には、ともさかりえさん、山口紗弥加さん、堀田真由さん、加藤貴子さん、笛木優子さん、野波麻帆さん、伊藤ゆみさん、阿部純子さんらが出演。 いずれも主演級の女優であり、注目度が低く、ギャラの安い深夜ドラマに、なぜこれほど集まったのでしょうか?◆気鋭の映画監督をチーフ演出に起用 最大の理由は、テレビ東京の制作スタンスが“クリエイティブ・ファースト”だから。近年、テレビ東京の深夜ドラマは、気鋭の映画監督を演出に迎える作品が多く、自局やスポンサーの事情よりも、「いいものを作ること」に徹しています。 実際、『フルーツ宅配便』は、映画『凶悪』『孤狼の血』などを手がけた白石和彌監督と、映画『横道世之介』『南極料理人』などを手がけた沖田修一監督。『デザイナー渋井直人の休日』は、映画『マザーウォーター』『東京オアシス』などを手掛けた松本佳奈監督、映画『ファの豆腐』『うちの執事が言うことには』などを手がけた久万真路監督。『さすらい温泉 遠藤憲一』は、映画監督でこそありませんが、民放各局やWOWOW、Huluなどでドラマを手掛けてきた後藤庸介監督が演出を担当。監督たちは「この役はあの女優に演じてほしい」と推薦し、女優たちは「あの監督が撮るのならぜひ出たい」という気持ちになりやすいようです。 とりわけ女優たちにしてみれば、「いい作品に参加できる」「気持ちよく演じられる現場だろう」というのが本音。また、「彼女が出るのなら私も出ておきたい」という安心感、あるいはライバル意識が芽生えやすく、制作サイドにとってはオファーを受けてもらいやすい好循環が生まれています。 女優たちの所属事務所が、「ゲスト出演ならスケジュールの問題はない」「監督との関係性を深めておくいい機会」とOKを出しやすいのもポイントの1つ。さらに、テレビ東京の深夜ドラマであれば、低視聴率でネガティブな記事を書かれる心配もありません。リスクや労力が少なく、はっきりとしたメリットがあるため、報酬が少なくても問題はないのです。◆「テレ東の深夜ドラマは面白い」が業界に浸透 週替わりのゲスト女優を迎えない形式のため、ここまで挙げませんでしたが、テレビ東京が今冬に放送している4つ目の深夜ドラマ『日本ボロ宿紀行』も「高品質」と評判。チーフ演出の藤井道人監督は、32歳にしてすでに多くの作品を手がけた注目の若手監督であり、今年も山田孝之さんが初のプロデューサー業に挑んだ映画『デイアンドナイト』で監督を務めました。やはり作品の内容も、スタッフ編成も、他局とは大きく異なるものがあるのです。 今回のコラムではゲスト俳優にフィーチャーしましたが、もちろん主要キャストも豪華。『フルーツ宅配便』の濱田岳さん、仲里依紗さん、徳永えりさん、松尾スズキさん、荒川良々さん、『デザイナー渋井直人の休日』の光石研さん、池松壮亮さん、『さすらい温泉 遠藤憲一さん』の遠藤憲一さんなど、プライムタイムの作品で主演を演じられる俳優がそろっています。これも前述した「クリエイティブ・ファースト」という理由が大きいでしょう。 私が各局のテレビマンや映画関係者と話していて驚かされるのは、「テレビ東京の深夜ドラマが好きでよく見ている」という人が多いこと。2010年代に入って以降、業界内では、「テレビ東京の深夜ドラマは面白い」という感覚が普通になり、それが視聴者にも浸透しつつあるのです。 春以降も、「質が高く演じがいがある」などの魅力があるテレビ東京の深夜ドラマに、どんな豪華俳優がゲスト出演するのか、注目してみてはいかがでしょうか。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2019.03.09 07:00
NEWSポストセブン
光石研『デザイナー 渋井直人の休日』はなぜクセになるのか
光石研『デザイナー 渋井直人の休日』はなぜクセになるのか
 作品の良し悪しは、必ずしも予算では決まらない。そう実感できる瞬間はアートの醍醐味の一つだ。作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が、深夜ドラマについて言及した。 * * * 最近、日本国内でもそれらしき作品が見つかり、にわかに注目されている謎のアーティスト、バンクシー。イギリス出身らしいということ以外分かっていない覆面芸術家です。そう、「バンクシー」という名が世界に鳴り響いたのは、昨年10月のオークション現場でのことでした。 サザビーズの会場で1億5000万円で落札された絵画《風船と少女》。落札の槌が響いたその瞬間、額縁に仕込まれたシュレッダーが作動し、絵は人々の目前で無残にも裁断されていきました。 唖然としかいいようのないその光景。「アートは、一部の富裕層が所有したり金融商品のように売買したりするものではない」というバンクシーのメッセージが浮き彫りに。と同時に「コンセプチュアルアート」の面白さも世界中に伝わっていきました。 一つのアート作品によって巻き起こされる反響・現象。それを事前に設計する「コンセプチュアル」な行為。バンクシーのアートは、描かれた絵よりも「コンセプト」こそが表現対象であり伝えたい対象なのでしょう。 さて。現代アートとは分野もスタイルも違いますが、「コンセプト」の面白さを追い求めるという意味で、深夜ドラマの中に個性的な作品が見てとれます。言ってみれば、物語の筋立てやストーリー展開の面白さ以上に、ドラマの「コンセプト」が際立ち、光を放っている個性的な作品が登場してきています。 その筆頭が『デザイナー 渋井直人の休日』(テレビ東京・木曜深夜1時)。 渋井直人(光石研)という52歳の独身デザイナーが繰り広げる日常風景。渋井は個人事務所を持って活躍しているデザイナー、いわば都会の成功者。しかしどこかミスマッチ感が。まずそれを象徴するのが、似合っているとは言いがたいダッフルコートとマフラー姿です。 浮いている。着こなせていない。光石さん演じる「オシャレな業界人」の「微妙なズレ感」が見事に結晶しています。「かっこ付けオヤジの痛い日常」「チャラくないのに舞い上がってしまう滑稽さ」。都会生活に適応したかと見えつつも、どこかで右往左往しているチグハグ感こそ、このドラマの「コンセプト」なのでしょう。 光石さんのナレーションも内面の独白としてズレ感を伝えています。オヤジの小さな見栄とプライド。切なくて情けない。心のつぶやきが「あるある感」をぐっと高めていき、倒れても前を向く健気さは、ついつい応援したくなる。 そう、このドラマは「ささやかであっても、消せないズレ」がテーマでありコンセプト。それは多くの人のリアルであり、ペーソスが漂い、クスッと笑いを誘う要素。という意味で、まさにコンセプチュアルなドラマです。 初めて単独主役を演じるという光石研さんですが、これ以上のキャスティングはない、という印象です。北九州市の高校生だった時、映画「博多っ子純情」でデビューし役者歴は何と40年超。出演した映画やドラマは数知れず。しかし、どこか都会的で華やかなスポットライトから一歩脇に立ってきた名バイプレイヤー。「博多っ子純情」に象徴されるような素朴さを纏いつつ、デザイナーという都会人を気取る(気取らねば仕事にならない業種)渋井を演じ、まさしくその「あわい」の表現が絶妙です。 その他にも、深夜ドラマにはコンセプチュアルな作品が並んでいます。 『絶対正義 』(フジテレビ系 土曜夜11時40分)の主人公は、最恐主婦・正義のモンスターである高規範子(山口紗弥加)。間違いや過ちは一切許さず法律のみを唯一の価値基準とするという人物。「百パーセント正しい、ということはそれだけで大きな欠点」というコンセプトをドラマとしていかに興味深く描き出せるか、注目です。 一方、遠藤憲一主演の『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京 水曜深夜1時35分)も、独特なコンセプト感漂う作品です。「遠藤憲一が役者を引退」という噂を聞いたスタッフが、真相を確かめに行くシーンから始まり、男仲居として温泉宿で働く遠藤の姿を追いかけていく、という虚実ないまぜがいい。 いくつもの名湯を訪ねる密着取材、そこで繰り広げられる一話完結の物語。ストーリーも面白いのですが、やはり実在の名湯・名旅館の風情が克明に描き出されるあたり、ドラマが旅番組の別バージョンにもなり得る、という発見。まさにテレ東得意の「ドキュメンタリーとドラマの合体」作です。 ということで、ユニークなコンセプトをドラマ化していく新しい挑戦、そのみずみずしさが魅力です。深夜帯に限らず「コンセプチュアルなドラマ」が次々に生まれてきて欲しいものです。
2019.02.16 16:00
NEWSポストセブン
今冬、連ドラに劇作家ブーム到来 “次のクドカン”探す動き
今冬、連ドラに劇作家ブーム到来 “次のクドカン”探す動き
 今冬クールの連続ドラマの“書き手”に、今までにない特徴があるという。それは劇作家が多く起用されていることだ。いったい今なぜ、劇作家なのか──。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * 2月に入ってようやくすべての冬ドラマが出そろいました。刑事、弁護士、営業ウーマン、派遣社員、塾講師など、さまざまな職業の一話完結ドラマが大半を占める中、明らかに異色の作品がいくつか見られます。 なかでも注目は、特撮オタクの悲喜こもごもを描いた『トクサツガガガ』(NHK)、番組制作会社の新人ADが“妖精のおじさん”と遭遇する『私のおじさん~WATAOJI~』(テレビ朝日系)、ゾンビがきっかけとなって人間の本質があぶり出される『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』(NHK)、ゲーマー男女のルームシェア生活を描く『ゆうべはお楽しみでしたね』(TBS系)の4作。◆劇作家の脚本で“新感覚ドラマ”に いずれもコメディなのですが、特筆すべきは劇作家が脚本を手掛けていること。『トクサツガガガ』は劇団「ロリータ男爵」主宰の田辺茂範さん(44歳)、『私のおじさん』は演劇ユニット「艶∞ポリス」主宰の岸本鮎佳さん(34歳)、『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』は劇団「MCR」主宰の櫻井智也さん(45歳)、『ゆうべはお楽しみでしたね』は劇団「ポップンマッシュルームチキン野郎」主宰の吹原幸太さん(36歳)。ふだん劇作家の起用は1クール1~2人程度だけに、制作サイドの狙いが見えるのです。 劇作家の主な強みは、「会話劇が得意」「キャラクターの描き分けが巧み」「発想が脚本家とは異なる」「笑いの手数が多く種類も豊富」「演出も手掛けている人が多い」こと。連ドラや映画が主戦場の脚本家が手がける作品と差別化しやすく、いわゆる“新感覚ドラマ”になりやすいところがあります。 たとえば、『トクサツガガガ』はヒロイン・仲村叶(小芝風花)の突き抜けた特撮オタクぶり、『私のおじさん』は“妖精のおじさん”(遠藤憲一)のバカバカしさ、『ゾンビが来たから人生見つめ直した件』はユーチューバー・尾崎乏しい(川島潤哉)によるゾンビリポート、『ゆうべはお楽しみでしたね』はおかもとみやこ(本田翼)とさつきたくみ(岡山天音)のやり取りから漂う脱力感。前述したように、職業モノの一話完結ドラマが大半を占める中、4作が際立ってユニークに見えるのは、彼ら劇作家の腕によるところが大きいのです。◆「20~30代の若手劇作家を発掘しよう」の動き 今冬スタートのドラマで「劇作家」と言えば、『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK)の脚本を手掛ける宮藤官九郎さん(48歳)を思い浮かべた人は多いのではないでしょうか。宮藤さんは、現在こそ映像作品を手掛ける脚本家のイメージが強いものの、もともとは所属先の劇団「大人計画」を筆頭に多くの舞台を手掛ける劇作家です。 現在ドラマの脚本家は50~60代のベテランが中心で、たびたび高齢化が叫ばれていますが、各局に若手をじっくり育成する余裕はなく、「実力派の劇作家を発掘したい」のが本音。今回の4人は実績もセンスも十分だけに、宮藤さんのように国民的ドラマの脚本を手掛ける可能性を秘めています。 ただ、劇作家と脚本家には、それぞれ長所と短所があり、上下や優劣はありません。一般的には「より多くの人々に見てもらえてお金が稼げる脚本家のほうが上ではないか」と思われがちですが、「自分のやりたいものを作・演出できる演劇のほうがいい」「局やプロデューサーの意向に基づいて書くドラマは物足りない」という劇作家も少なくないのです。 2017年に放送されたドラマ『下北沢ダイハード』(テレビ東京系)は、「11人の劇作家が1話ずつ脚本を担当する」という斬新な試みで大きな注目を集め、ドラマ業界での評判も上々でした。その他でも、「20~30代の若手劇作家を発掘しよう」という動きがいくつか見られるだけに、今冬の4人はもちろん今後も劇作家の起用は続いていくでしょう。 数年後、ドラマの脚本家として宮藤さんと比べられるほどの劇作家が誕生していても不思議ではないのです。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2019.02.02 07:00
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遠藤憲一「作品に携わっている“その時”が喜びの最高潮」
遠藤憲一「作品に携わっている“その時”が喜びの最高潮」
「いましゃがんでいるから、ここからこんなふうに寝転んでみようか」「ここで撮るんだ。おもしろいね、この木材に腰かけてみる?」 撮影中、カメラマンのリクエストに応えながら、閃いたアイデアを気さくに話しかける遠藤憲一(57)。根からの職人気質なのだろう。あれこれと言葉を交わしながらカメラに向き合う表情は、実に生き生きとしている。 そんな遠藤が、現場では常に創作意欲で満たされていたと充実した面持ちで語るのが、放送中のドラマパラビ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京)。「女性と巡る温泉紹介をバラエティ仕立てにして、ドキュメンタリー要素として素の遠藤憲一を織り交ぜていきたいとお話をいただいたんです。といっても僕は芸人さんじゃないから、素でバラエティ感を出すのはむずかしいかな、と。そこで仲居の役を演じるのも好きだし、ドラマ仕立てにしてはどうですかということでプロデューサーや脚本家などとアイデアを出し合いながら、虚実織り交ぜたドラマを作り上げていきました。第一湯で♪草津よいと~こ~♪と歌ってみたら“それ毎回やりましょう”と監督が気に入って各地でご当地ソングを歌うことになるなど、細部までみんなで話しながら作っていく作業が本当に楽しかった」 俳優の遠藤憲一が引退する──そんな衝撃的な噂を追うと、なぜか遠藤が温泉宿で男仲居として働く姿をカメラは目撃する。仲居名は「中井田健一」。彼は全国の名湯をさすらいながらワケありの美女と出会い、湯にも彼女たちの人生にもしっぽり浸かっていく。「引退の真相を探るなか、中学時代の友達や近所のやきとり屋さんや床屋さん、事務所スタッフなど親しい人が出てきて、思い思いに証言します。そこもリアルで、台本なしにモロ普段の俺を語っているんです(照れ笑い)。芝居ではともさかりえさん扮する同僚の仲居や山口紗弥加さん扮する官能小説家など、温泉地ごとに登場するマドンナのために毎回一肌脱ぎ、歌ったり踊ったりコスプレや漫才をしたりと(笑い)、スリリングな挑戦の連続でした」 ドラマタイトルに役名ではなく、役者の名前が入っていることもユニーク。「ジャッキー・チェンの名前が作品名に刻まれているイメージらしく、題名は後から聞きました。なかなかない経験ですが芸人さんのように“冠をとりたい”という夢も、有名になりたいなんて欲も持ってないし。ただ、おもしろい作品、いい作品を作るためには強烈な意識を持っている。タイトルに名前も入っているし、1本1本、自分でも思いつく限りの知恵を出していこうという意識は自ずと高まりました」 創作意欲を刺激された遠藤が今年挑戦してみたいことは何か。ちなみに昨年は元日に酒断ちを宣言し、それ以降は1滴も飲んでいないという。「いちばんやってみたいのは自主映画。この『さすらい温泉』みたいにロケ地も飛び飛びに、思いついた時に撮っていくの。でもやるとなるとカメラさんに照明さんに音声さんにと、全員のスケジュールを合わせるのも大変だろうし、モノを作るってカネがかかるよね。ロケバスも必要だし、弁当が1食600円だとして1日3食だったら……」 そう言うと、同席していたドラマのスタッフに「いま現場はスタッフ何人でやっているの?」と問いかけ、「と、なると……」と宙を仰いで計算する。「弁当だけで毎日そんなに飛んでいくのかぁ。これはお小遣いを貯めないとね! 酒もやめたし、趣味という趣味もないし、自分がいちばん燃えるのはモノを作っている時。何か作品を作っている時にときめく。ここからどうしたらおもしろくなるだろう、どうしたら緊張感が生まれるだろうと場面、場面を生み出していく瞬間に燃える。で、その時に思いつく限りのいい何かが撮れたらそこで満足。発表したいという欲もない。最近思うんだけどね、芝居についても完成作品がどうなるかというドキドキ感はもちろんあるけれど、何に興味があるかって、いちばんは演じている時。作品に携わっている“その時”が喜びの最高潮みたい」 他にも連ドラや、被写体と放浪をしながら写真を撮る構想なども密かに温めているという。毎年1冊ノートを作り、自主映画も連ドラも写真も昨年のノートに書き留めたものなのだとか。「それだけに集中しているわけではないのでちょこちょこ、ちょこちょこね。休みや音楽を聴いている時に突如アイデアが浮かんでは、“ああ俺、またこのことを思い出してる”なんて」 一言、「でも女房いわく“それ墓場まで持っていく夢だね”だって(笑い)」と付け加えながらも、その表情はやはり生き生きと輝いている。遠藤にとっては、役を生き作品へ息を吹き込む現場だけでなく、作品の構想を練る日常のひとときもまた、役者としての炎を赤々と燃やす瞬間なのだろう。●撮影/田中智久、取材・文/渡部美也※週刊ポスト2019年2月1日号
2019.01.22 16:00
週刊ポスト
2019年の新ドラマはおっさんブーム! 中年俳優が引っ張りだこ
2019年の新ドラマはおっさんブーム! 中年俳優が引っ張りだこ
 2019年はいったいどんなドラマが流行するのか――注目のキーワードは「おっさん」だという。コラムニストのペリー荻野さんが解説する。 * * *  2019年、どんな1年になるか、さまざまな予想がなされているが、1月スタートの新ドラマを見てびっくり。空前のおっさんブームが来ているではありませんか!!  たとえば高畑充希主演の『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)は、新米女性刑事牧野ひより(高畑)が、シェアハウスに暮らす退職した元刑事のおっさんたち(近藤正臣、小日向文世、野口五郎、角野卓造、西島秀俊)に助けられ、事件に立ち向かうというストーリー。キャッチフレーズは「わたしの相棒は、ワザあり、クセあり、持病あり」である。  現役おっさん刑事が頑張るのが、『記憶捜査~新宿東署事件ファイル』(テレビ東京系)の北大路欣也と『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)の沢村一樹。北大路はある事件がきっかけで車いす生活だが、抜群の記憶力で事件を推理し、若手刑事(風間俊介)らを動かしていく。一方、『刑事ゼロ』の沢村は、なんと記憶喪失のおっさん。記憶力抜群VS記憶喪失。正反対だが、北大路の共演には宅麻伸、勝野洋、沢村の共演には武田鉄矢、寺島進、渡辺いっけいと、どちらのドラマもおっさん濃度が高いのは共通している。 さらに『バイプレイャーズ~もしも名脇役5人がテレ東朝ドラで無人島生活したら』(テレビ東京系)などでもいい味を出していた光石研が主演する『デザイナー 渋井直人の休日』(テレビ東京系)がスタート。常に何かが始まる予感がしているおっさんを描くという。いったい何が始まるんでしょうか? ここにも岩松了、杉本哲太など気になるおっさんキャストが。 そして、この冬、大車輪の活躍を見せるおっさんが、遠藤憲一だ。2018年も『ドロ刑-警視庁捜査三課』など多数のドラマに出演、ゲストで出た『嵐にしやがれ』などでは客席の女の子たちからキャーキャー言われる。おっさんスターの代表格だが、新年は『私のおじさん―WATAOJI』(テレビ朝日系)では、無理無体な仕事を振られ涙目の新人AD女子(岡田結実)の前に突然現れた、毒舌おっさん妖精(!)。 かと思えば、『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)では、役者を引退してさすらいの温泉仲居男となり、各地の名湯で湯けむり美女と出会う。なんでもできちゃうんですね…。  こうしたおっさんドラマブームの背景には、『バイプレイヤーズ』や『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の成功がある。特に『おっさんずラブ』は、美男美女が織りなす若い世代向けのラブコメに手詰まり感が出てきた中で、突如出てきたおっさんの純愛物語。新鮮かつ感動的だった。 ベテランたちは、キャリアもあり、シリアスからコメディまで演技の幅は広い。こわもての印象がガラリとお茶目に変わる意外性もあって、キャラクターも奥深い。おっさん俳優に任せておけば大丈夫!  そんな空気も感じる新年だが、ひとつ心配なのは、あまりにおっさん俳優が出過ぎではないかということ。水面下でキャストの奪い合いがあったのではと思うほどだ。おっさんは一日して成らず。新たなおっさんキャラはすぐには出てこない。「同じような顔ぶれ」と思われない配慮は必定だ。NHK大河ドラマ『いだてん』もかなりおっさん率高し。おっさんドラマブームはどこまで続く? 2019年ドラマの注目点のひとつになるのかも。
2019.01.01 16:00
NEWSポストセブン
山下智久の活動自粛をジャニーズファンはどう受け止めているのか
デビュー7周年のSexy Zone5人がすっぴんトーク「NGなし!」
 デビュー7周年を迎え、ニューシングル『カラクリだらけのテンダネス/すっぴんKISS』をリリースしたばかりのSexy Zone。7周年を迎えた今の思いを、“すっぴんトーク”でさらけ出した。佐藤勝利(22):7年という数字だけ見ると、中堅みたいに思われがちだけど。気持ちは完全に新人のままですね。中島健人(24):思い描いていた7年目は、もっと大人っぽいかと思っていたけど、全然フレッシュ(笑い)。菊池風磨(23):もちろんジャニーズの伝統も大事にしているけど、ジャニーズ・プライドよりも“Sexy Zoneプライド”が強い。Sexy Zoneとしてこうありたいという思いを、メンバーそれぞれが大事にしているから。マリウス葉(18):うん。アイドルとして、人を幸せにしたい、笑顔にしたいっていう思いで頑張ってる!佐藤:(メインパーソナリティーを務めた)今年の『24時間テレビ』が終わった後に、スタッフさんから、全力で頑張る姿や何事も断らない姿勢はSexy Zoneが一番だったと言っていただけたんです。ね? 聡くん。松島聡(21):うん。そうだね。佐藤:今、会話のパス、きれいだったよね!(笑い)。菊池:そう思ったの、多分勝利だけだよ(笑い)。佐藤:あれ? すげー、MCうまくなったと思ったのに。全員:あはは。松島:最初はイメージを作ってやった方がいいのかなと思ったこともあったけど。アイドル=かわいい、カッコいいだけじゃないグループがSexy Zoneだと思っているので。たとえば芸人さんがやるようなことを振られても頑張ります…という姿勢だよね。菊池:そう。Sexy ZoneはNGなし!佐藤:キャラクターを作ったりしないで、そのままでいいのかな…と。中島:今はまさに、“そのまま=すっぴん”だよね!全員:おー!中島:『カラクリ…』はぼくが出演させていただいているドラマの主題歌で、現場でも40代、50代のスタッフさんが鼻歌で『カラクリ…』を歌ってくれていて。エンケンさん(※共演者の遠藤憲一)なんてサビの振り、踊れるからね!佐藤:それ、すごいね!マリウス:『カラクリ…』のフレーズにハートを撃ち抜くというのがあるけど、風磨くんへのアプローチ方法は軽いボディータッチが意外とよさそう。松島:ケンティーを攻略するには、嘘をつかないこと!菊池:松島には、私は嘘をつきませんっていう子がいいんじゃない?松島:それ、今、ぼくがケンティーを攻略する方法で言ったよ~。全員:あはは。中島:勝利には余裕のある女性が合うと思う。マリウス:ぼくは、“ウス語”を使ってくれる子がいい! “きみにハマリウス”とか女の子から言われたら、キュンキュンしちゃう♪佐藤:もう、マリウスは攻略しなくていいか!全員:あはは。※女性セブン2018年12月20日号
2018.12.06 16:00
女性セブン
芸能人に近づくチャンスは? エキストラ達人が明かす裏側
芸能人に近づくチャンスは? エキストラ達人が明かす裏側
「この番組、エキストラを募集している! 応募したら、あの芸能人に会えるかな?」。そう考えたことがある人は、少なくないだろう。実際、芸能人とお近づきになることはできるのか? ギャラはどれぐらいもらえるの? エキストラ公募情報などを発信するサイト『東京エキストラNOTES』を運営し、自身もエキストラ歴15年目の柳澤健二さん(64才)に、エキストラの裏事情について聞いた。 * * * エキストラは大きくわけて、2種類あります。1つは、ボランティアのエキストラです。交通費もギャラも出ないことが多くて、「作品に参加できた」「好きな俳優に会えた」「演じる楽しさにはまった」という満足感のために参加する人が多いですね。 もう1つは、事務所に登録しているエキストラです。こちらはギャラが発生します。たいていの仕事内容はボランティアと同じですが、制作側が“こんな人を探している”という容姿や特技などの条件がある場合、まず事務所にオファーします。事務所は、登録情報から条件に合う人を見つけて、連絡したり、登録者への一斉メールで募集をかけたりするわけです。 エキストラの仕事は、なにか特技があると重宝されます。板前などの調理経験がある人、方言ができる人、着付けができる人、楽器ができる人、看護師の資格がある人、あがらずにセリフが言える人…。そうした人はその特技のぶんだけ出演チャンスが増えます。 では、事務所のエキストラのギャラがいくらぐらいかと言いますと…。最近はドラマや映画の制作費削減の影響なのか、ギャラも年々削られていて(苦笑)、1回の出演で3000円台が一般的です。登録している事務所によりますが、半日過ぎてからの時間は、時給700円ほど上乗せしてくれるところもあります。ぼくは10年ぐらい前、1回4000円が基本だった時期に最大20本ぐらいエキストラをした月がありましたが、残業分をあわせても月収10万円程度でした。短めの撮影を1日2本こなしたり、複数の事務所の複数の撮影をかけもちして、めいっぱい頑張っても月収十数万円が限界じゃないでしょうか。 交通費が支給されるかは事務所によってかなり違います。東京の場合、撮影場所が23区内なら支給ゼロ、という条件の事務所も多いです。その場合は、JR山手線を基準として、23区を出た分の交通費が支給されます。 ロケ地での撮影が昼食や夕食をまたぐ場合は、いわゆるロケ弁が支給されます。スタッフや役者さんと同レベルの豪華弁当が出ることもありますし、がっかりするような弁当のときもあります。エキストラが少人数だと、そのためにわざわざ別のお弁当を用意しないので、豪華になる傾向があるかもしれません。人気が高いのはケータリングの業者がその場で盛りつける温かい食事ですね。悲しいケースとしては、夕方までに解散予定の撮影が長引いてしまって夜のお弁当が出ない、ということもあります。 拘束時間はバラバラです。まる1日以上かかることもありますし、ドラマでよくある遺影や家族写真での出演など、カメラマンにパシャッと撮られるだけ、ほんの数分でおしまいということも。それでも1回分のギャラがもらえるのですから、これはおいしい仕事に含まれます。 エキストラの楽しみは、作品に出演できることのほかに、俳優さんと会えることです。役柄やタイミングしだいで、目の前に俳優さんがいることも珍しくありません。もちろん、エキストラから声をかけることはご法度です。でも、気さくな俳優さんは、話しかけてくれたりもしますよ。 最近ですと、ドラマ『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系)で、ある出演者の代役として出演しました。代役と言っても、後ろ姿だけですが…。年齢や背格好が近いということで、事務所が推薦してくれたようです。 当日、ぼくがロケ地の貸別荘の控室に入ったら、遠藤憲一さんや松重豊さんなど、メインのキャストさん6人が勢ぞろいしていて、ビックリしました。エキストラはぼくだけです。光石研さんや亡くなった大杉漣さんは特に場所が近くて。大杉さんが「お弁当どうぞ」と渡してくださって、恐縮しました。 ぼくが先に撮影を終えて帰ると、大杉さんが「もう帰るんですか? お疲れさまでした」と。声をかけてくださって、嬉しかったですね。皆さん、夜な夜な一緒にご飯や酒を飲む合宿生活だったようで、本当に仲がよくて、盛り上がっている会話を近くで聞けたのは、貴重な体験でした。 他の作品では、喫煙所で吉田鋼太郎さんとふたりだけになったとき、自然に世間話が始まったり…。ロケ地だと喫煙所は1か所だけ、スタッフも役者もエキストラも共通ということが多く、喫煙派の方々とは話せる機会が多いですね。 刑事ドラマの捜査会議のシーンへの出演はよくあるのですが、有名な俳優さんのすぐ隣に座ることもあります。セリフなどのタイミングを合わせるために俳優さんと打ち合わせをすることもあるんです。ちょっとした役者気分を味わえる経験です。 エキストラのために、俳優さんが差し入れをしてくれるときもあります。木村拓哉さんはスタッフやキャストだけでなく、エキストラにも気を使ってくれることで有名です。 エキストラの仕事は普段なかなか行けない場所に行って、色々な経験ができて、しかも有名俳優に会えるかもしれない。周りのエキストラには、ギャラはなくてもいいから1本でも多くの作品に出たいという人や、好きな原作の作品にかかわりたい、という人もいます。縁の下の力持ちですが、とてもやりがいのある仕事です。
2018.11.20 07:30
NEWSポストセブン

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NEWSポストセブン
小室圭さんと眞子さん
小室圭さん妻・眞子さんがNYで行きつけのスーパーから見えてきた“妻の気遣い”「日本でいえば『成城石井』」 
NEWSポストセブン
さとう珠緒が「枕営業」などについて語った(写真は2009年)
さとう珠緒が暴露した枕営業の実態「権力のない人のほうが迫ってくる」
NEWSポストセブン
ご体調への不安が募る(写真/JMPA)
雅子さまと愛子さま、“ポツンと一軒家”の孤独感 閉ざされた御所での巣ごもり生活
女性セブン
結婚し、日本メディアが情報をキャッチしづらいNYで、デイリーメールが追跡取材(写真/JMPA)
小室圭さん・眞子さん夫婦が「離婚で終わったとしても…」英デイリー・メールが報じた「茨の道」
NEWSポストセブン