国内

ショーンK氏の経歴詐称騒動にどうコメントすべきか

公式HPより

 テレビで活躍していたテレビコメンテーターの経歴詐称が発覚した。あなたならこの事件にどうコメントするか。大人力コラムニストの石原壮一郎氏がお勧めコメントを考える。

 * * *
 またまた文春砲が炸裂いたしました。3月16日発売の「週刊文春」が、「報道ステーション」や「とくダネ!」にコメンテーターとして出演していたショーン・マクアードル川上氏の経歴詐称疑惑をスクープ。記事では、本人もその事実を一部認めています。

 人気急上昇中のイケメン経営コンサルタントの運命は、一瞬にして暗転。すべての活動を自粛し、出演中の番組を降板。4月からはフジテレビの深夜で大型報道情報番組のメインキャスターを務めることになっていましたが、その話もチャラになりました。

 こう言うと失礼かもしれませんが、多くの視聴者にとって“ショーンK”氏は、「顔は見たことあるけど、そういう名前だってことは今回の騒動で初めて認識した」という程度の微妙な存在です。それなのになのか、だからこそなのか、しばらくは「ちょうどいい世間話のネタ」として、いろんな場面で話題にされるに違いありません。

 大人として、今回の経歴疑惑騒動をどう語ればいいのか。人は、とくに大人は、何かを語るときには、必ず「見られたい自分像」をイメージしています。コメンテーターとして活躍していた彼にちなんで、目的に応じたコメントを考えてみましょう。

 その1【メディアと冷静なスタンスで接している知的な人に見られたい】

「キャスターやコメンテーターなんて、もっともらしいことを言うのが仕事なんだから、適当な経歴でもっともらしさを演出するのは、べつにいいんじゃないの」

 根底に「テレビなんてそんなもの」というシニカルな視点を漂わせつつ、どうでもいいスキャンダルに振り回されないという大人の落ち着きを醸し出せます。まあ、真面目が取り柄というタイプの人からは「ウソを擁護するのか!」と怒られそうですけど。

その2【世の中を幅広い視点で見ている懐が深そうな人に見られたい】

「イケメンで成功していることへのヤッカミが根底にあったから、そういう人が一気に転落していく様子が、テレビ的にも視聴者的にもウケるんだろうね」

 騒動全体をちょっと離れた場所から眺めて、鋭い指摘をしているように聞こえるでしょう。ただ、よく聞くとたいしたことは言っていないので、図らずも底の浅さが露呈するリスクも。「オレも気をつけなきゃ」と付け加えると、オチャメな一面を強調できます。

その3【そのへんの一般大衆とは違うけど気さくなオレに見られたい】

「基本的にテレビ見ないからあの人のことは知らなかったけど、ジョン・カビラさんとは別人なんだよね。えっと、楽天カードマンは、川平慈英さんだっけ」

 ここで言いたいのは「基本的にテレビ見ないから」というフレーズで、あとは付け足しに過ぎません。ただ、「特別なオレ」を演出したいという本人の思いとは裏腹に、たいていの場合は、そんなことが自慢になると思っている勘違いっぷりを鼻で笑われるだけです。

トピックス

オーナーが出入りしていた店に貼られていた紙
「高級外車に乗り込んで…」岐阜・池田温泉旅館から“夜逃げ”したオーナーが直撃取材に見せた「怒りの表情」 委託していた町の職員も「現在もまだ旅館に入れない」と嘆き
NEWSポストセブン
記者の顔以外の一面を明かしてくれた川中さん
「夢はジャーナリストか政治家」政治スクープをすっぱ抜いた中学生記者・川中だいじさん(14)が出馬した生徒会長選挙で戦った「ものすごいライバル候補」と「人心を掴んだパフォーマンス」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博内の『景福宮』での重大な疑惑が発覚した(時事通信)
《万博店舗スタッフが告発》人気韓国料理店で“すっぱい匂いのチャプチェ”提供か…料理長が書いた「始末書」が存在、運営会社は「食品衛生上の問題はなかった」「異常な臭いはなかった」と反論
NEWSポストセブン
63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志さん
《63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志》不良役演じた『ビー・バップ』『スクール☆ウォーズ』で激変した人生「自分の限界を超える快感を得ちまった」
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
サッカー界のレジェンド・釜本邦茂さんが「免許返納」密着取材で語っていた「家族に喜んでもらえることの嬉しさ」「周りの助けの大きさ」
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがニューシングル『Letter』をリリース(写真・左/AFLO、写真・右/Xより)
羽生結弦の元妻のバイオリニスト・末延麻裕子さん、“因縁の8月”にニューシングル発売 羽生にとっては“消せない影”となるのか 
女性セブン
中学生記者・川中だいじさん(14)が明かした”特ダネ”の舞台裏とは──
「期末テストそっちのけ」中学生記者・川中だいじさん(14)が抜いた特ダネスクープの“思わぬ端緒”「斎藤知事ボランティアに“選挙慣れ”した女性が…」《突撃著書サイン時間稼ぎ作戦で玉木氏を直撃取材》
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
メキシコ五輪得点王・釜本邦茂さんが語っていた“点取り虫”になる原点 “勝負に勝たなければならない”の信念は「三国志」に学んでいたと語る
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴行動画に批判殺到の花井組》社長らが書類送検で会社の今後は…元従業員は「解体に向けて準備中」、会長は「解体とは決まっていない。結果が出てくれば、いずれわかる」と回答
NEWSポストセブン
雅子さまのご静養に同行する愛子さま(2025年8月、静岡県下田市。撮影/JMPA) 
愛子さま、雅子さまのご静養にすべて同行する“熱情” そばに寄り添う“幼なじみ”は大手造船会社のご子息、両陛下からも全幅の信頼 
女性セブン
猫愛に溢れるマルタでは、動物保護団体や市民による抗議活動が続いているという(左・時事通信フォト)
《深夜に猫地面にたたきつける動画》マルタで“猫殺し”容疑で逮捕の慶應卒エリート・オカムラサトシ容疑者の凶行と、マルタ国民の怒号「恥を知れ」「国外に追放せよ」
NEWSポストセブン
大神いずみアナ(右)と馬場典子アナが“長嶋茂雄さんの思い出”を語り合う
大神いずみアナ&馬場典子アナが語る“長嶋茂雄さんの思い出”「こちらが答えて欲しそうなことを察して話してくれる」超一流の受け答え
週刊ポスト