コラム

戸松信博氏が厳選セレクト 爆騰期待の新興株トップ3

 昨年末の米国の利上げを引き金として年初から世界的株安が続いたが、今後、米国の金融政策が再転換されるようなことがあれば、日本株の大反騰も期待できる。そうしたなかで大きなリターンを狙うには、どんな銘柄に投資すればよいのか。グローバルリンクアドバイザーズ代表・戸松信博氏が、爆騰期待の新興株トップ3を紹介する。

 * * *
 日本株が反転する可能性があるとはいえ、何でも上がるというわけではなく、銘柄選別はこれまで以上に目を凝らす必要がある。大きく分けると、外需は米利上げなど政策の影響を受けやすく、上ブレは望みにくい。そうなると注目は、内需関連。なかでも急成長が期待できるネット関連やバイオ関連をはじめとする新興企業のなかから1年で株価倍増も狙えるような爆騰銘柄が浮上しやすい。

 そこで、「今期予想ROE(株主資本利益率)」や「利益成長率」といったファンダメンタルズに優れ、チャート的に株価推移がよいもののなかから企業内容などを吟味して厳選。爆騰期待のトップ3を紹介しよう。

 筆頭は、セプテーニ・ホールディングス(ジャスダック・4293)だ。ネット広告代理店で、モバイル事業の売り上げが拡大しており、なかでもフェイスブックやツイッターといったソーシャルメディア向けの広告が膨らんでいる。

 同事業では、従来のバナー広告からインフィード型広告(コンテンツの間に表示される広告)へのシフトが進み、そこに強みを持つ同社は、昨年12月から「Yahoo! JAPAN」のインフィード型広告の運用をスタートするなど、契約する広告主も拡大している。

 業績は好調で2ケタの増収増益が続くうえ、そもそもネット広告はまだ規模が小さいため、まだまだ成長の余地は大きい。

 2位には米国に本拠を置くバイオベンチャーのアキュセラ(東証マザーズ・4589)を挙げたい。実は同社は、今期も赤字幅が拡大する見通しで、今期予想ROEもマイナスとファンダメンタルズは決してよくない。

 しかし現在、莫大な需要が見込まれる加齢黄斑変性治療の飲み薬「エミクススタト」を大塚製薬と共同開発中で、その臨床試験結果が6月以降に出る予定だ。それをクリアすれば、1~2年で最終的な臨床試験を行ない、上市される見通しで、それまでは収益が上がらないのも無理はない。ただ画期的な新薬の上市など好材料が出てくれば、売上高は一気に数千億円規模、株価も数十倍に膨らむのがバイオ関連株の特徴でもある。

 株価は今年に入ってから急騰したが、それでも2年前の新規上場時の公開価格(1800円)を下回る水準だ。臨床試験をクリアすれば、中長期的には数十倍に化ける可能性のあるモンスター株だと見ている。

 3位のアイスタイル(東証1部・3660)は化粧品の口コミサイト「@cosme(アットコスメ)」を運営し、化粧品市場に旋風を巻き起こしている。

 圧倒的な数の口コミがビッグデータとして蓄積され、それを参考に化粧品を選び、購入できる仕組みで、それらの口コミは化粧品メーカーでは収集しにくいため、消費者にとってもメーカーにとってもメリットがあるプラットフォームとなっている。業績も好調で、今期は130%以上の増益を予想。中国をはじめアジア展開を加速しており、中長期的な見通しも明るい。

※マネーポスト2016年春号

関連キーワード

トピックス

元KAT-TUNの亀梨和也との関係でも注目される田中みな実
《亀梨和也との交際の行方は…》田中みな実(38)が美脚パンツスタイルで“高級スーパー爆買い”の昼下がり 「紙袋3袋の食材」は誰と?
NEWSポストセブン
5月6日、ニューメキシコ州で麻薬取締局と地区連邦検事局が数百万錠のフェンタニル錠剤と400万ドルを押収したとボンディ司法長官(右)が発表した(EPA=時事)
《衝撃報道》合成麻薬「フェンタニル」が名古屋を拠点にアメリカに密輸か 日本でも薬物汚染広がる可能性、中毒者の目撃情報も飛び交う
NEWSポストセブン
警察官になったら何をしたい?(写真提供/イメージマート)
警察官を志望する人の目的意識が変化? 「悪者を倒したい」ではなく安定した公務員を求める傾向、「事件現場に出たくない」人も 
NEWSポストセブン
カトパンこと加藤綾子アナ
《慶應卒イケメン2代目の会社で“陳列を強制”か》加藤綾子アナ『ロピア』社長夫人として2年半ぶりテレビ復帰明けで“思わぬ逆風”
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《2人で滑れて幸せだった》SNS更新続ける浅田真央と2週間沈黙を貫いた村上佳菜子…“断絶”報道も「姉であり親友であり尊敬する人」への想い
NEWSポストセブン
ピンク色のシンプルなTシャツに黒のパンツ、足元はスニーカーというラフな格好
高岡早紀(52)夜の港区で見せた圧巻のすっぴん美肌 衰え知らずの美貌を支える「2時間の鬼トレーニング」とは
NEWSポストセブン
事務所も契約解除となったチュ・ハンニョン(時事通信フォト)
明日花キララとの“バックハグ密会”発覚でグループ脱退&契約解除となった韓国男性アイドルの悲哀 韓国で漂う「当然の流れ」という空気
週刊ポスト
かつて人気絶頂だった英コメディアン、ラッセル・ブランド被告(本人のインスタグラムより)
〈私はセックス中毒者だったがレイプ犯ではない〉ホテルで強姦、無理やりキス、トイレ連れ込み…英・大物コメディアンの「性加害訴訟」《テレビ局女性スタッフらが告発》
NEWSポストセブン
お笑いトリオ「ジャングルポケット」の元メンバー・斉藤慎二。9ヶ月ぶりにメディアに口を開いた
【休養前よりも太ってしまった】元ジャンポケ斉藤慎二を独占直撃「自分と関わるとマイナスになる…」「休みが長かった」など本音を吐露
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《TOKIO解散後の生活》国分太一「後輩と割り勘」「レシート一枚から保管」の節約志向 活動休止後も安泰の“5億円豪邸”
NEWSポストセブン
中山美穂さんをスカウトした所属事務所「ビッグアップル」創設社長の山中則男氏が思いを綴る
《中山美穂さん14歳時の「スケジュール帳」を発見》“芸能界の父”が激白 一夜にしてトップアイドルとなった「1985年の手帳」に直筆で記された家族メモ
NEWSポストセブン
STARTO ENTERTAINMENTの取締役CMOを退任することがわかった井ノ原快彦
《STARTO社取締役を退任》井ノ原快彦、国分太一の“コンプラ違反”に悲しみ…ジャニー喜多川氏の「家族葬」では一緒に司会
NEWSポストセブン