スポーツ

巨人チアガール「元暴力団の叔父」 賭博問題は墓場まで…

野球賭博問題の行方は?(巨人の公式HPより)

 プロ野球開幕当日の3月25日に発売された『フライデー』が波紋を呼んでいる。〈巨人新チアガール「元暴力団の叔父」でトラブル!〉と題した記事は、巨人のチアガール『ヴィーナス』に内定した女性の叔父が、かつて山口組系有力組織に所属し、現在も弘道会の野球賭博関係者などと深く関係する人物と報じたもの。

 記事によれば、叔父の存在が判明したことで女性の内定は保留に。それに叔父が激怒し、その後本採用に至ったという内容だ。この叔父が野球賭博関係者を詳しく知る人物なのは間違いないようだ。

「彼は、高木京介らに野球賭博を紹介した飲食店関係者Bや、高木がBと会った際に同席し、球団に『見知らぬ人物』と説明した裏カジノ関係者とも近い。また昨年秋、笠原将生、福田聡志、松本竜也以外にも野球賭博に関与した選手がいるのではないかという質問状を、自身の関係する団体を通じて巨人サイドに送っていたようだ」(捜査関係者)

 本誌はこの人物を直撃した。

「私がかつて暴力団に身を置いていたことや、野球賭博関係者に人脈を持っているのは事実。質問状も確かに送らせた。これまで処分された以外にも、野球賭博に手を染めた選手がいるという情報を具体的な名前も含め詳しく聞いている」

 そう野球賭博人脈との交流をあっさり認める一方で、チアガール採用への関与は語気を強めて否定した。

「そもそも姪がチアガールに応募していることすら知らなかった。内定は紛れもなく彼女の実力です。姪の内定が保留になった時には相談に乗ったが、この件に関して働きかけたことは一度もないし、脅迫なんてありえない。私の存在を疎ましく思う誰かが話をバラ撒いているのかもしれないが、迷惑だ」

 読売巨人軍は総務本部コンプライアンス担当名で、「フライデーの記事は事実を捏造した悪質な報道であることから抗議書を送付した」としたうえで、こう回答した。

「『ヴィーナス』の新メンバーの親族が野球賭博グループと深く関与しているというような事実関係を球団として把握していない。また、この人物と接触した事実は一切ない。いかなる形においても当球団に質問書が送られてきた事実もありません」

 両者が事実無根とする何とも奇妙な「チアガール騒動」だが、一方で叔父は「姪が巨人の世話になっている以上、俺の知っていることは墓場まで持っていくつもりだ」と不気味に笑う。一連の野球賭博問題の調査はNPB(日本野球機構)の手に委ねられているが、根本的な解明が急がれる。

※週刊ポスト2016年4月15日号

関連記事

トピックス

お笑いコンビ「ガッポリ建設」の室田稔さん
《ガッポリ建設クズ芸人・小堀敏夫の相方、室田稔がケーブルテレビ局から独立》4月末から「ワハハ本舗」内で自身の会社を起業、前職では20年赤字だった会社を初の黒字に
NEWSポストセブン
”乱闘騒ぎ”に巻き込まれたアイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」(取材者提供)
《現場に現れた“謎のパーカー集団”》『≠ME』イベントの“暴力沙汰”をファンが目撃「計画的で、手慣れた様子」「抽選箱を地面に叩きつけ…」トラブル一部始終
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん “トランプショック”による多忙で「眞子さんとの日本帰国」はどうなる? 最愛の母・佳代さんと会うチャンスが…
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン
自宅で
中山美穂はなぜ「月9」で大記録を打ち立てることができたのか 最高視聴率25%、オリコン30万枚以上を3回達成した「唯一の女優」
NEWSポストセブン
「オネエキャラ」ならぬ「ユニセックスキャラ」という新境地を切り開いたGENKING.(40)
《「やーよ!」のブレイクから10年》「性転換手術すると出演枠を全部失いますよ」 GENKING.(40)が“身体も戸籍も女性になった現在” と“葛藤した過去”「私、ユニセックスじゃないのに」
NEWSポストセブン
「ガッポリ建設」のトレードマークは工事用ヘルメットにランニング姿
《嘘、借金、遅刻、ギャンブル、事務所解雇》クズ芸人・小堀敏夫を28年間許し続ける相方・室田稔が明かした本心「あんな人でも役に立てた」
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《真美子さんの献身》大谷翔平が「産休2日」で電撃復帰&“パパ初ホームラン”を決めた理由 「MLBの顔」として示した“自覚”
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《ラジオ生出演で今後は?》永野芽郁が不倫報道を「誤解」と説明も「ピュア」「透明感」とは真逆のスキャンダルに、臨床心理士が指摘する「ベッキーのケース」
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
元フジテレビアナ・渡邊渚さん最新インタビュー 激動の日々を乗り越えて「少し落ち着いてきました」、連載エッセイも再開予定で「女性ファンが増えたことが嬉しい」
週刊ポスト
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
【斎藤元彦知事の「公選法違反」疑惑】「merchu」折田楓社長がガサ入れ後もひっそり続けていた“仕事” 広島市の担当者「『仕事できるのかな』と気になっていましたが」
NEWSポストセブン
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)と浜田雅功(61)
ダウンタウン・浜田雅功「復活の舞台」で松本人志が「サプライズ登場」する可能性 「30年前の紅白歌合戦が思い出される」との声も
週刊ポスト