「血を増やすには、午後11時までに就寝することが大切です。漢方では、0時を挟んだ2時間は体の陽と陰が入れ替わる時間とされているため、その時間に眠っていることが重要。血は、その後の午前1~3時の間に作られます。

 また、人間は体温が下がるときに眠気を感じます。就寝前に入浴すれば、温まった体温が下がるタイミングで自然に眠くなり、リラックスした状態で眠りにつくことができます。40度の湯船に、10~20分程度浸かるといいでしょう。入浴するだけで血流が良くなるのに加え、睡眠の質が上がり血を増やす力も高まります」

 血流が良くなれば、腰痛、ひざ痛、肩こり、頭痛など、血流が原因で引き起こされる症状の改善や、抜け毛予防にも効果が期待できる。

「血流たっぷり理論」は、健康で長生きできるのはもちろん、シニアが気になるあらゆる面で役に立つ新常識なのである。

※週刊ポスト2016年5月6・13日号

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