世の中のオバさんたちに健康かつ美しく生きていくために、ファッションプロデューサーの植松晃士さんがアドバイス。今回は、“コーディネートの仕上げ”について語ります。
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皆さま、ご機嫌よう!
梅雨入り前の爽やかな季節、いかがお過ごしですか? 植松晃士のファッション講座、今回はいよいよ、「コーディネートの仕上げ」についてお話しいたします。
前回、「この春夏買うべきアイテム」として、ストールを推薦いたしましたが、実は2番目のおすすめアイテムは、アクセサリーなんです。
マダム世代は成熟世代と申しましょうか。すべての指がぱっつんぱっつんで、弾力を保っていた頃とは違い、残念ながら肌が少しずつしぼんでいく世代です。その傾向がもっとも顕著に表れてしまうのが、指と首。指と首だけは、どんなに優秀な美容皮膚科に通ったとしても、なかなか衰えを隠しきれないパーツなのだそう。
ですから、私からのご提案としては、腕も首も指も耳も、もう飾れるところはとりあえずどこでも、基本はアクセサリーで飾って“盛る”のが正解だと思います。
お若い頃だと「ちょっと下品じゃない?」と感じるようなボリュームアクセサリーでも、年齢とともに身につけた貫禄というか品格で、上品に使いこなせますので、遠慮することはありません。
つけようか、つけまいか、迷ったら“つける”が正解です。特に春夏は薄着の季節。しかも装いはカジュアルに傾きがち。その分、アクセサリーでエレガント感を盛ってあげるくらいが、ちょうどいいのです。
マダムの中には、指輪はマリッジリングを1本、と決めているかたもいらっしゃるようです。確かに上品な手元にはなりますが、多少のボリューム不足は否めません。