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死因となる高血圧対策 おいしく減塩するための10か条

 日本人の3人に1人が患うという高血圧。血圧が持続的に上昇した状態になるということを指す。この高血圧は、世界で最も多い死因となっている。高血圧の対策として重視されるのが、食事の見直しだ。

 特に、減塩は健康寿命をのばす第一歩。そうした減塩と一緒に実施したいのが、塩分排出効果のあるカリウム、不足すると血圧を上昇させるカルシウム、両者の働きを助けるマグネシウムのミネラル3種を積極的にバランスよく摂取すること。管理栄養士で臨床経験豊富な弥冨秀江さんは言う。

「この3つのミネラルは“天然の降圧剤”と呼ばれるほど。カリウムは野菜や果物、海藻類、豆類などに多く、マグネシウムは海藻やナッツ類、豆類などに含まれ、野菜サラダに豆やナッツを入れるのもいい方法です」

 カルシウムは牛乳や小魚に多く、日本の食生活はカルシウム不足なので意識的にきちんと摂ることが大切。

「ただし、カリウムは水に溶けやすいのが調理時の注意点。また、腎臓病の人がカリウムを摂取すると高カリウム血症を招き危険なので、注意してください」(弥冨さん)

 カルシウムとマグネシウムは調理上の注意点はないが、カルシウム2:マグネシウム1の比率でバランスよく摂取するとよい。また、加工品の添加物にリンが含まれていると、カルシウム吸収を阻害するので気をつけたい。

「おいしく減塩するには、【1】だしを濃くしてうまみを生かす 【2】酸味を生かす【3】薬味・香味野菜を活用 【4】汁物は具だくさんに【5】コクをだす 【6】減塩調味料を使う 【7】とろみを活用 【8】表面に味つけ 【9】調味料はかけずにつける 【10】温かい物は温かいうちに、冷たい物は冷たいうちにいただく、です」(弥冨さん)

 この10か条を続けたい。

※女性セブン2016年6月16日号

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