では、私たちが「輝く資産」を手に入れるには、どうしたらいいのだろうか。金というとイメージするのは金の延べ棒(純金バー)だが「純金バーはある程度まとまった量を買わないと、手数料が高くついてしまいます」と豊島さん。
かわりに初心者にすすめるのは「純金積立」だ。これは、田中貴金属工業や三菱マテリアルといった地金や金貨を扱う会社に金を保管してもらいながら、毎月少しずつ買い増していくというものだ。
田中貴金属工業貴金属リテール部の前田成子さんは「当社の『純金積立』なら、月々3000円から、『net純金積立』なら月々1000円から無理なく始めることができます。『net純金積立』の購入手数料は積立金額に対し1.5~5%と低めです」と、その手軽さをアピールする。
こういった純金積立には、他にもメリットがある。
「金は1度にまとめて買うのではなく、毎日、少しずつ買うことにより価格が高い日は少なく、低い日は多く買うので、価格の変動リスクを抑えることができます」(前田さん)
田中貴金属工業の純金積立は、銀行の預金口座を持っていれば申し込むことができるので、店頭に足を運ぶ必要はない。いやいや私は手元に金を持っておきたいという人におすすめなのは地金型金貨だ。
「10分の1オンス(約3g)であれば1万円台から購入できます。地金型金貨は各政府が保証する法定通貨で、その信頼性から世界中にファンがいます」(前田さん)
さらに、耳寄りな情報も。2019年10月には消費税率が現在の8%から10%に上がる予定になっているが、金の売買にこの2%の差を生かすことができるのだ。
「消費税は金を買うときにもかかりますが、売るときにもかかるんです。つまり、8%のときに買って、10%になったときに売れば、金の価格は同じでも、2%分はトクをするということ。だから、今のうちに金を買っておくのは1つの手です」(豊島さん)
今から金、買ってみますか。
※女性セブン2016年6月30日号