一方で、これも反日活動の一環なのか? と思わせるものもあった。
「ソウルの学生街、弘大(ホンデ)には反日で有名なトッポギ店がありました。メニュー名が特徴的で、『安倍トッポギ』、『伊藤博文チーズポテトグラタン』、『東条英機手羽先フライ』など、日本人政治家の名前を付けて、日本軍国主義を皮肉っていた。店名は『グッバイ安倍』でした。もはや本気で反日を謳ってるとはいえない低レベルなものでした」(同前)
結局、同店は昨年11月に閉店したという。韓国事情に詳しいノンフィクションライターの高月靖氏がいう。
「これらは韓国に根付いている『反日・愛国マーケティング』といわれるものです。日本を批判しても韓国人は誰も怒らないし、むしろ喜ぶ人が多い。同胞に好かれるためには嫌日がてっとり早い。イデオロギーがあるわけではないのです」
昨年11月23日に靖国神社のトイレで爆発事件を起こして逮捕された全昶漢容疑者は、まさに高月氏がいう感覚の持ち主だろう。6月14日の公判で、全容疑者は「騒ぎを起こして韓国で称賛されたかった。捜査段階ではA級戦犯の合祀や首相参拝に不満があったと供述したが、そういったほうがかっこいいと思った」と本心を吐露。あまりに稚拙すぎる。
※週刊ポスト2016年7月15日号