国際情報

高須院長 中国人のマナーの悪さは歴史的な理由

中国人のマナーについて語る高須院長

 高須クリニックの高須克弥院長が世の中の様々な話題に提言するシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は「中国人のマナー」についてお話をうかがいました。

 * * *
──今回のテーマは中国人のマナーです。上海ディズニーランドがオープンして、来場者のマナーが問題視されていました。また、日本に来る中国人観光客のマナーの悪さも問題となることが多いように思います。

高須:みんな勘違いしている。中国人には、マナーが良い人もいるんだよ。富裕層なんかは、かなり改善されているからね。そもそも、中国の場合はマナー云々の問題ではない。特に貧しい中国人は、もともと「マナー」という概念がない。「マナー」という言葉を知らないんだよ。

 中国には、人々が衝突を繰り返してきた歴史がある。それこそイナゴの大群みたいに民族が移動しながら、食うために、生きるために戦ってきた。そういう激しい衝突のなかで生き残った民族の末裔が、今の中国人なんだよ。

 マナーっていうのは、人々が仲良く生活するためのルールだよね。でも、中国は王朝がどんどん変わって、支配する民族もコロコロ変わる。日本のように同じ民族の王朝がずっーと続いているわけじゃないから、マナーと呼べるようなものが根付かないんだよ。

 王朝が変わるとそのルールも変わるってことだね。たとえば、始皇帝は強大な軍事力をバックに厳しい法律で中国の民を支配したけど、始皇帝が死ぬとすぐに元の木阿弥だ。それまでのマナーもなかったことになってしまう。

──中国人が、マナーを意識しないのは、歴史に理由があるということですね。

高須:基本は、その時の支配者の影響を強く受けるっていうことなんだけどね。それは、中国共産党支配下の今も変わらない。

 たとえば、隣人を思いやるとか、我慢するとか、もったいないとか、親を大切にするとかは、「マナー」っていうものに含まれると思う。それらは言ってみれば儒教の根幹だよ。でも、中国共産党は儒教を否定しているわけだから、やっぱり話にならない。

──中国人がマナーを守らないというのは、なかなか根深いものがありそうですね。

高須:中国では、権力と癒着すれば無敵っていうことも影響してるかもな。権力こそが信じるに値するもので、それ以外のルールは軽視される。だから、マナーという概念がなくなるんだ。

 ひと昔前、軍と公安と癒着している中国の友人に驚愕したことがあるんだよ。僕が中国に行った時、その友人が空港まで車で迎えに来てくれたんだ。その車に乗り込んで移動したんだけど、彼が変なボタンを押したら「ウィーン」て音がして青いランプが点灯したんだよ。

 そしたら「院長、安心してください。絶対つかまりませんから」って言って、猛スピードで走りだすんだよ。「無制限にスピードが出せますから」ってね。普通に考えたら絶対にダメでしょ。「中国の警察はどうなってるんだ?」って不思議に思ったけど、中国では、権力と癒着してれば、それがまかり通るんだよ。

 あと、その車が自転車と接触事故を起こした時、友人はポケットからお金を取り出して、被害者の自転車の人に、お金を投げつけたんだよね。「あれだけ渡せば十分!」って言って、走り去ったんだから、本当に驚いた!

 そんな人達に「マナーって何?」と聞くほうが間違ってるよ。中国人は、マナーという言葉を知らないんだ。

──政治的な面でも行儀の悪さみたいなものがあるのかなあとも感じます。たとえば、ベトナムやフィリピン、マレーシアと領有権を争っている南シナ海の島を「中国のモルディブ」としてレジャー開発を進めています。

関連記事

トピックス

上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン
ラオス語を学習される愛子さま(2025年11月10日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまご愛用の「レトロ可愛い」文房具が爆売れ》お誕生日で“やわらかピンク”ペンをお持ちに…「売り切れで買えない!」にメーカーが回答「出荷数は通常月の約10倍」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《10代少女らが被害に遭った“悪魔の館”写真公開》トランプ政権を悩ませる「エプスタイン事件」という亡霊と“黒い手帳”
NEWSポストセブン
「性的欲求を抑えられなかった」などと供述している団体職員・林信彦容疑者(53)
《保育園で女児に性的暴行疑い》〈(園児から)電話番号付きのチョコレートをもらった〉林信彦容疑者(53)が過去にしていた”ある発言”
NEWSポストセブン
『見えない死神』を上梓した東えりかさん(撮影:野崎慧嗣)
〈あなたの夫は、余命数週間〉原発不明がんで夫を亡くした書評家・東えりかさんが直面した「原因がわからない病」との闘い
NEWSポストセブン
テレ朝本社(共同通信社)
《テレビ朝日本社から転落》規制線とブルーシートで覆われた現場…テレ朝社員は「屋上には天気予報コーナーのスタッフらがいた時間帯だった」
NEWSポストセブン
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまのラオスご訪問に「感謝いたします」》皇后雅子さま、62歳に ”お気に入りカラー”ライトブルーのセットアップで天皇陛下とリンクコーデ
NEWSポストセブン
竹内結子さんと中村獅童
《竹内結子さんとの愛息が20歳に…》再婚の中村獅童が家族揃ってテレビに出演、明かしていた揺れる胸中 “子どもたちにゆくゆくは説明したい”との思い
NEWSポストセブン
日本初の女性総理である高市早苗首相(AFP=時事)
《初出馬では“ミニスカ禁止”》高市早苗首相、「女を武器にしている」「体を売っても選挙に出たいか」批判を受けてもこだわった“自分流の華やかファッション”
NEWSポストセブン
「一般企業のスカウトマン」もトライアウトを受ける選手たちに熱視線
《ソニー生命、プルデンシャル生命も》プロ野球トライアウト会場に駆けつけた「一般企業のスカウトマン」 “戦力外選手”に声をかける理由
週刊ポスト
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン